2006-02-27

2006/2/27(Mon) 雨の夜の奉行所からの注文

 元禄13年(1700)、西町に日光奉行所が置かれました。現在は史跡の石柱だけが立っています。ながいこと古河電工の倶楽部ハウスがありました。近年いつの間にか取り壊されましたが、ほとんど景観が変わらないほど緑に囲まれたひっそりとした日本庭園だけが残っています。お裁きの跡地なので様々な伝説が…

 20年ほど前のある雨の夜、この倶楽部に泊まっているゲストから予約が入り、今からすぐ当店へむかうとの電話でした。しかし、歩いて3分ほどの距離なのにいっこうにお見えになりません。不審に思って倶楽部に問い合わせると「お泊まりのお客様はいません」との返事。その時はいたずらかと思いましたが、後から考えると…とても昼間のこの雰囲気では想像できませんね。



2006-02-22

2006/2/22(Wed) 鳩の家族の安否

 今年も2階の軒下に鳩が巣を作りました。毎年雛がかえります。高井家にはいろいろな動物が季節とともにやってきます。寒い冬は屋根裏に何かが棲みついて、明け方の雪の上に梅の花のような足跡だけを残していきます。春から夏になると、庭で蛙・蝉・アゲハ・オニヤンマ達が生まれ育っていく様子は何度見ても感動ものです。自然てすごいですね。

  さて鳩さん一家ですが、昨日、朝起きると1階の窓の外に1羽の鳩が死んでいました。窓ガラスには正面衝突の後がくっきり。ということは、今ここで巣を温めている鳩さんはお母さんでしょうか?それともお父さん?帰らぬ家族を待っていると思うと…


2006-02-19

2006/2/19(Sun) 足尾の春

 今日は足尾銅山に行ってきました。廃墟と化したかつての精錬施設は今は静かに春の陽射しのなかに立っています。胸に迫るその姿は、近代化の戦いに傷ついた人間の歴史を思い起こさせます。負の遺産として登録しようという動きもありますが、赤茶けた山肌も近年の人々の植樹の努力によって徐々に緑を取り戻してきました。気のせいかあたりを見渡すと、木々は芽吹きとともにうす紫色になり始めたようです。

 1916年には人口が38,000人以上(!)だったなんて。懐かしい駅や掛水倶楽部もレトロです。安塚さんというお菓子屋さんのあんこ玉は絶品。もうすぐここも日光市になります。よろしく。


2006-02-18

2006/2/18(Sat) 昔、湯波は海を越えて

 遠い昔、湯波は仏教とともに中国から僧が伝えたと言われています。日光山は開山して1200年以上。さぞかし貴重な舶来の食材だったのでしょう。

 今日は、遠く香港から新聞社の方が日光の取材に来てくれました。日光の湯波は中国のそれとはまた違うそうですがとても美味しいと言ってくださいました。ぜひ、香港の皆さんに宣伝してください。それにしても、時空を越えた不思議な味の交流のひとときでした。実は真ん中にいるのは「おかみのたかみ」です。初めまして。


2006-02-14

2006/2/14(tue) オールド日光ラヴストーリー

ヴァレンタインデーです。今日は明治時代日光の大ロマンス物語のご紹介。高井家の近所にあるこの建物は、1914年(大正3年)に建てられた日光真光教会です。設計者のジェームズ・ガーディナーは明治時代に立教学校(立教大学の前身)の校長で宣教師でしたが、妻フローレンスのすすめで日光を愛するようになり、教会だけでなく山内に別荘も建て日光の素晴らしさを知人や外国の人々に伝えました。

教会の下にはガーディナー夫妻の遺骨が並んで埋葬され、床のプレートには先に逝ったジェームズの愛の言葉が刻まれています。"NOT DEAD BUT LIVING UNTO THEE"「汝の御前に私は今も生きている」。素敵ですね。お二人で訪ねてみてください。



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