2010-10-19

2010/10/19(Tue) 高井家も 文明開化の イノベーション

  昨日はスイスからのお客様でした。畳に座って2時間の食事はつらい!ということで、いよいよ高井家の広間も椅子席。ちょっと明治っぽい雰囲気に。和室用の畳を傷つけない椅子なのですが、常設ではないので出し入れが力仕事です。

 でも「メルシーボク!おかげで快適に食事が楽しめました♪#&*?△仏語(笑)」というお客様の声に、腰痛もなんのその。最近は日本の方も、椅子席にして下さい、というご要望が増えてきました。時代が変わってきたのでしょうか。

 とはいえ、日本びいきの外国人のお得意様は、伝統的な日本スタイルの高井家のほうがずっと好き!と言います。う~む。悩むなぁ…



2010-10-09

2010/10/9(Sat) 谷に住む 夕暮れ近く 鹿の声

  紅葉前線がいよいよ奥日光から降りてきます。恥ずかしながら、今日はどこが色づいたよ、という情報をお客さまから聞く日光人の私。この時期は紅葉を見に行くどころではなく、紅葉が来てくれるのを待つのみです。

 庭の掃除をしていると、近くの山で鹿の鳴く声。この高いせつない声を聴くと秋の深まりを感じるとともに、あ~本当に山間の谷に住んでいるんだなぁ~と、さびしくなってきます… 

 床の掛け軸も鹿。真野暁亭。河鍋暁斎門下で明治の人です。毎年登場するのですが、いい絵だなぁ。クリックして拡大してみて下さい。



2010-10-04

2010/10/4(Mon) もみじ葉も わけを聞いたら いろいろと

 高井家の駐車場の楓は9月初めから紅葉してしまいました。となりの木はまだ緑。ということは、季節のせいではなくて、どうやらこの木の事情のようです。植木屋さんの言うことには、根元に虫がいたそうで、きっと弱っているため最後の力を振り絞って色づいているのかもしれませんね。

 最近、日光の山の木々も微妙に紅葉が始まったような気がしますが、木たちもそれぞれ暑い夏を乗り切った物語があるのでしょうか。



2010/10/4(Mon) 永遠の みどりの宇宙 盆栽展

  9月29日から10月4日まで、二社一寺で「日本大宝樹展」が開かれました。東照宮の客殿では、見事な大盆栽が多数展示されていました。徳川家康公400年祭のプレイベントということですが、ひとつの鉢の上に広がる時間と生命の凝縮は、まさに「大宝樹」という名前にふさわしい世界!

 一本の小さな木が百年以上かけた作品で、鉢だけでも何百万円、その台座も年代モノで…と、俗な想像をしていた自分が恥ずかしくなってしまいました。



2010-09-24

2010/9/24(Fri) 秋告げる 香り先取り 日光夏そば

  ご無沙汰しております。やっと長い夏が終わりました。今年は暑さのあまり、冬眠ならぬ夏眠をしていたようなおかみのたかみです。気がつけば、日光の田畑は稲刈りも終わり、白く一面にゆれるのはそばの可憐な花。

 最近、高井家のそばを復活させました。夏そばというのは、一足先に収穫した新そばです。常陸や日光、栗山のそば粉のいいのが入るたび、九代目はそば打ち職人に変身。お客様にも好評です。

 明治の器に盛ると、まるでお祖父さんが出てきて、「まだまだ」と言いそうな。でも、そばつゆは高井家伝来のレシピです。



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