2006-10-26

2006/10/26(Thu) 日足伸ぶ 午後の畳の 目を数え

  秋の含満ヶ淵(憾満ヶ淵)へ行く途中で、畳屋さんの前を通りかかりました。かわいい~!ちっこくていろいろな形の畳。う~む、考えましたなー。

 この近くには、外国人に人気のホテルがあります。きっとこの道を歩きながら、「オー、タタミマット!」と言うかどうかわかりませんが、こんな小さな畳でもれっきとした和の世界。きっとよいおみやげになるでしょう。マイスター高畑畳店えらい、バンザイ!

 昔、秋も深まってくると窓からさしてくる日足が、日ごと伸びてくるのを、畳の目を数えながら実感しましたっけ。あの午後の暖かさまで思い出します。



2006-10-20

2006/10/20(Fri) 岩かげや 小さいくせに 大文字草

  今日は一日中、庭仕事。朝から夕方暗くなるまで、本当にご苦労様でした(自分をねぎらってどうするのかいな)。秋になると、桜や藤の葉がみんな落ちるまで心休まず、毎日、箒を放棄することは出来ません(かなり疲れている)。

 今、高井家の池の周りには白い雪のような大文字草がたくさん咲いています。春はユキノシタ。秋は大文字草。よく似た葉と花ですが、大文字草はジーっとみると漢字の”大”の形の花弁です。小さくてヒョロヒョロしているのですが、結構長持ち。紅葉の季節なのに、どことなく暖かい午後にぴったりでした。こうしてみるとなんだか偉そうな態度ですね。



2006-10-17

2006/10/17(Tue) 天高く 駒も麗し 千人行列

 今日は東照宮の秋季大祭でした。毎年、春と秋の大祭には江戸時代の絵巻そのままに千人行列が行われます。鎧や兜、鎗、鉾など武士やお供の装束をつけた千人もの人々が、午前と午後の2回、東照宮からお旅所まで通ります。徳川家康の遺骨を、久能山から日光山に移す時の行列の再現だそうです。
 江戸時代は、神道と仏教がまだ混合でしたから説明のアナウンスを聞くと、様々な道具や当時の日本の衣服の様子が面白い!この写真の立派な方は宮司様。白馬に緋色の飾りが映え、とても美しかったです。


2006-10-12

2006/10/12(Thu) 鹿鳴けば 峡の近さや 午後の橋

  きぃーん、きぃーん...庭掃除をしていると、どこからともなく悲しげな鳴き声が。これが鹿の鳴き声だとわかったのは、日光に来てずいぶんたってからのことでしたでした。秋になると山の空気も澄んで、谷にこだまする鹿の声に、峡谷の近さをあらためて気づかされます。きっと鹿さん達は互いを呼び合いながら、彩づき始めた山の斜面を跳んでいるのでしょう。

 高井家の庭では青銅の鹿がおかみのたかみのお気に入りのミニ・神橋を渡っています。その向こうでは、秋明菊と四季咲きのアヤメが…(狂い咲きではない!)。前にも書きましたが、このアヤメは春夏秋冬楽しませてくれます。この次咲くのはいよいよ霜も降りる頃ですなー。



2006-10-09

2006/10/9(Mon) 清流や ラッキー飛び込む 冷たさよ

  裏の大谷川です。散歩のラッキー君はいつものように飛び込みましたが、水の冷たさに思わず眉毛(あるとすれば)が下がってしまいました。彼は子供の時から水が大好き。庭の池の中で泥んこになったり、稲荷川や大谷川で泳ぐのが得意です。

 そういえば息子は水瓶座のくせに、スイミングスクールで25メートル泳げるようになるまでずいぶんかかりましたが、ラッキーは生後一ヶ月で庭の池に落っこちた時はもう既にスイマーでした。私はその時、人間の(犬も)能力は与えるものではなくて、すでに備わっているものだと悟りました。

 このあと、彼は濡れた体を誇らしげに見せびらかしながら、近所の家の犬の前を通り過ぎるのです。寒いのにバカだなー。



2006-10-07

2006/10/7(Sat) 待ちわびて 雨月の宴と なりにけり

  昨日は中秋の名月と思いきや、朝から一日中雨。寒い静かな十五夜となりました。高井家では毎年、お団子とススキと野菜や果物をお供えして、燈明をつけてお月様にご挨拶します。今年の豊作と世の安泰をお祈りするのです。

 本当は月と影とを伴に杯を…でも、さすがに今夜は現れませんでした。代わりに友人が英語の月の詩を持って訪ねてくれました。私は李白の漢詩を書いてお返し。いいですねー。昔はお供えしたお団子を近所の子供たちが失敬していくのが慣わしで、それがまた縁起が良いことだったそうです。

 麗しき習いに一献月影と。おっ?日光は一気に秋の只中に。わー、全部五七五になってしまう。詩仙がのり移ったか…?



2006-10-06

2006/10/6(Fri) 含満の 流れに吟行 秋深し

  ここは含満ヶ淵(憾満ヶ淵)。雨の日は水量も多く人影もなく、隠れた名所です。昔、弘法大師が経を読み、対岸に筆を投げて凡字を刻んだという言い伝えが(本当に岩に凡字が)あります。元禄時代には松尾芭蕉もここを訪れています。なるほど、エメラルド色の急流に削られた巨石群。岸辺に佇めば、つい詩心が…

「轟々たる水音我が心を磨くただ岸壁を洗わず」むむむむ。「秋なれば愚者も庵に漢詩めく」ぷぷぷぷ。傍らの並び地蔵さん達が笑っているような気がして、思わず振り返ってしまいました。



2006-10-05

2006/10/5(Thu) 水の地の 100年の碑に 紅葉添う

  いよいよ秋がやってきました。日光では紅葉は観に行くものではなくて、紅葉のほうでやってくるものなのです。ラッキー君を連れて裏山を散歩すると、ところどころ彩づき始めました。

 これは日光水力発電第一世紀記念モニュメントです。100年前に建設された東京電力として現存する最初の水力発電所を記念して1993年10月に建立と書いてあります。華厳の滝をかたどったモダンアートが、静かな山あいにとても素敵。足元のドウダンツツジが紅くなってきました。いつもひっそりとして誰もいない不思議な広場です。

 日光の水は美味しいだけでなく、こんなところでも役に立っていたんですね!感謝。



2006-10-01

2006/10/1(Sun) 日本の 女のしあわせ 初袷

  10月1日は衣更え。高井家でも障子、座布団、のれんなどを替えました。おかみのたかみも今日から着物が袷になります。毎年「初袷」の日は、そのどっしりとした絹の重さに抱きしめられて、つくづく女に生まれた喜びをかみしめます。今日はお祝い事や法事や宴会でめまぐるしく、朝から3回も着替えました。

 これは優しい色合いの紅葉の小紋に、もうすぐお月見なので兎さんが楽器を演奏している帯です。まだ青い葉の名残に帯締めは淡緑(クリックしてみてね)。日本の女性の美じゃ、と悦に入っていたらフランスの娘から電話。

 「只今ロンシャン競馬場。ディープ・インパクトもうすぐだー!」……育て方間違ったみたいです。



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