2007-03-29

2007/3/29(Thu) 霧降の 滝を遠くに 午餐かな

霧降に「山のレストラン」という洋館があります。カナダ風の建物が高台にあり、バルコニーでも食事が楽しめます。春浅い見渡すかぎりの山々の中に、優美な滝の姿が。

「霧降の滝」。今から10年ぐらい前に、叔父の入江観という洋画家が、郵政省の依頼でこの滝の絵を描きました。その絵は50円切手として発売されましたが、原画の色と、印刷された切手の色合いがあまりにも違うのでびっくりしました。

霧降の滝は、静かな女性的な滝で、「山のレストラン」のさりげない暖かさのサービスを受けながらいただく昼食は、自然の景色と相まってなんともいえない贅沢です。



2007/3/29(Thu) 純白の 命の炎 水芭蕉

  高井家の庭の池の水芭蕉がいよいよ咲き始めました。暖冬だったとはいえ、今年は3月になり寒さがぶリ返してきたので例年よリ1週間遅れ。でも、今日はうららかな春の日。庭の花たちも急に忙しくなりました。

 いつも思うのですが、水芭蕉の花は、白い苞の形がまるでロウソクの炎のように見えます。水辺に清らかな姿で並んで咲く姿は、いっせいに水の精があちこちでポッと春の命をともしているように見えるのですが...

 可憐な花の白と、若い葉のみずみずしい緑との対照が美しいですね。



2007-03-25

2007/3/25(Sun) しもつかれ 供えて今年も 初午祭

  今日は、本町の初午祭でした。毎年、旧の初午に近い日にちに、町内各世帯のお稲荷さんをめぐって、二荒山神社の一番ハンサムな(なぜか毎年ちがう)神主さんがご祈祷してくださいます。家内安全、商売繁盛!

 おかげさまで、今年も大女将と九代目と一緒に無事お祓いを受けることが出来ました。本当にありがたいことです。

 この初午祭には、日光の郷土料理「しもつかれ」を必ずお供えします。大根を鬼おろしでおろして、大豆と鮭の頭と人参と酒粕で煮込む家庭料理。お宅によって味の個性があって、7軒もらうと縁起がいい、とも聞いたことが…。冷たくして食べるととっても美味しいです!



2007-03-20

2007/3/20(Tue) 待ちわびて ついに寒さも 彼岸まで

 それにしても寒いですねー。でも、昔から「暑さ寒さも彼岸まで」というように(去年の9月には暑さにぐったりして同じことを書いたような…)、天気予報では明日あたりから暖かくなるとのこと。

 久しぶりに高井家の庭を探検しました。ある。ある。春の訪れ。あちこちに。水芭蕉は咲いたまま霜に縮んでいました。カタクリもつぼみが大きくなり始め、ショウジョウバカマはピンクのかわいらしい花を咲かせています。

 ほーっと、一息ついて空を見上げたら、梅もいつの間にか咲いていたんですね。日光にも本格的な春が…



2007-03-11

2007/3/11(Sun) 朝日さす 苔にも化粧 なごり雪

  啓蟄も終わったので、高井家でも庭の敷き松葉を片付けました。そうしたら、そのとたん寒さがぶり返し、昨日の朝は久しぶりに庭も雪化粧。朝日にキラキラ輝く雪たちは、午前中のうちに溶けてしまいました。春の息吹に一生懸命芽を出そう、とする草花と、まだまだ自然は厳しいよ、といわんばかりのなごり雪。三月はなんだか、試されているような気になる季節ですね。

 毎年、この頃になると、受験の発表や一人暮らしのスタートの思い出などと重なり、なんだか落ち着かない気持ちになります。目の前はもうすぐ春、ということがわかっているだけに、よけい今の寒さが身にしみるのかもしれません。



2007-03-08

2007/3/8(Thu) しょうぼうや 世界遺産守る 第2分団

  3月4日は日光市消防記念日の行事でした。9代目のりりしい(?)消防姿です。そうです、「消防」と「祥坊」をかけました!

 日光には自警消防団として、各地区ごとに第10まで分団があります。第2分団は山内の世界遺産地区も警備担当なので責任重大。団員はボランティアで職業も様々です。

 ちょうど高井家の目の前が第2分団の火の見櫓なので、9代目は子供の頃から刺し子の消防団員に憧れていました。いざ火災ともなれば、夜中だろうが食事中だろうが、飛び出して行くのです。そんな彼も包丁を握っている時だけは、さすがに葛藤しますねー。



2007-03-07

2007/3/7(Wed) 美しや お箸の国の 人だもの

おひな祭りの日に、高井家では日光市国際交流協会主催の「和食マナーin日光」が行われました。講師はおかみのたかみです。若い方から熟年まで、和の作法について学びました。

和室の入り方、座布団の使い方、おじぎの仕方、お箸の持ち方、茶道の歴史など。きっと昔だったら当たり前のお行儀ですが、今ではそれを実践する場面も少なくなってきました。特にお箸のタブーは沢山あって、皆楽しく勉強。

最後にお茶室で実際にひとりひとりお茶を点ててみました。茶道は日本文化の集大成ですね。



2007-03-04

2007/3/4(Sun) いにしえは 唐の暦や 上巳の節句

昨日は、日本全国(?)雛祭りでした。今年は、もうひとつ47年前のお雛様が見つかりました。九代目の妹のもので、とても表情のよい木目込み人形です。

ところで、日本には五節句という季節の節目があります。1月7日人日の節句(七草)、3月3日上巳の節句(桃の節句)、5月5日端午の節句(菖蒲の節句)、7月7日七夕の節句(たなばた)、9月9日重陽の節句(菊の節句)。

日本古来の伝統行事かと思っていたら、中国伝来の風習だったのですね!日本の文化のルーツは、やはり大陸。そう思うと、この3人仕丁の顔もどことなく唐子人形のように見えます。



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