2011-04-26

2011/4/26(Tue) 力込め 誓うふたりの 永遠の愛

  4月にはいって、結婚披露宴がありました。最初の共同作業はケーキカットならぬ鏡開き。地元の酒蔵、渡邊佐平商店さんの自然譲「清開」で。幸せなお二人の門出にふさわしい名前のお酒です。桜の花が満開で、まさに季節もぴったり。

 酒豪のご両家は、桝酒で宴会状態。純日本式の披露宴もいいですねー。大地震にも屈しない、ゆるぎない愛。本当に素敵なお二人でした。



2011/4/26(Tue) 日光の 海老蔵開く 祝い酒

  結婚披露宴の鏡開きのために、樽酒を準備するイイ男!吉田屋酒店の若旦那です。実は、その美貌(?)ゆえ、巷では「日光の海老蔵」と呼ばれていますヽ(^o^)丿

 新郎・新婦がスムーズに鏡開きできるようにこうして少し蓋を緩めておくのですね。もう、これだけで芳しい樽酒の香りがお座敷に広がります。いいですね~。



2011/4/26(Tue) 花落ちて 未だ掃わず 雨の朝

  中国の唐の時代に、王維という詩人がおりました。「田園楽」という、山深い庵で隠者が理想郷を謳う詩があります。 

桃紅復含宿雨(ももはくれないにしてまたしゅくうをふくむ)

柳緑更帯春煙(やなぎはみどりにしてさらにしゅんえんをおぶ)

花落家僮未掃(はなおちてかどういまだはらわず)

鶯啼山客猶眠(うぐいすないてさんきゃくなおねむる」

 高井家の庭を見ながら、ふと、その詩を思い出しました。



2011/4/26(Tue) ヤシオ咲く 頃にモリアオ 鳴き始め

  4月22日。やっと池のモリアオガエルが鳴き始めました。例年は4月10日頃なので、2週間近く遅れましたが、よかったー。大地震のせいで、どこかへ逃げちゃったのかと心配してました。

 この時期はちょうどヤシオツツジが咲く頃。今年は寒い日が続き、開花もいつもより遅かったので、カエル暦の正確さには驚きました!!



2011-04-22

2011/4/22(Fri) 日光は 春の祭りで 元気出す

  皆様、ご心配をおかけしました。日光はやっと元気になってまいりました。17日は二荒山神社の弥生祭。付け祭りのお囃子家体は出ませんでしたが、神事はつつがなく執り行われました。

 高井家九代目は祭礼ご奉仕のため客殿へ。直会(なおらい)が一段落して、ひと休み。後ろの掛け軸は、どうやら和亭(かてい)の松鶴図のようですね。江戸から明治にかけての画家です。九代目はわかっているのかな…顔のアップより絵が見たい(笑)



2011/4/22(Fri) いにしえの 高井屋の そば復活か

  高井家の復興シリーズみたいです。蔵の戸が開くようになり、昔の蕎麦屋時代のせいろが出てきました。本物の堆朱塗りが渋いなぁ。蕎麦猪口は乾山て書いてある。

 ところで、最近お客様から特別注文が多い蕎麦をそろそろ復活させよう!と、張り切っている人が…

 いよいよ伝来レシピのそばつゆの出番ですね。



2011/4/22(Fri) 木漏れ日や 明治の石の 目覚めかな

  地震で崩落した明治42年の蔵の石。修復がきかない部分は、庭の飛び石に変身…。第二の人生(石生?)を歩み始めた小豆石に、春の陽射しがやさしく降り注いでいます。

 こうして、一歩ずつ復興していくんですね(笑)



2011/4/22(Fri) クレーン車で 2.5トン 毘沙門天

  3月の大地震で庭の七福神像も傾いてしまいました。一番大きかった毘沙門様は、あまりの重さに人力では無理。ベルトを巻いて蟹のような足のクレーン車で吊り上げて、無事に元通りになりました。職人さんてカッコイイですね!

 石像は今までうつむいて険しい顔をしていましたが、こころなしかホッとした優しいお顔に…よかったね。



2011-04-12

2011/4/12(Tue) カタクリは うつむきながら 背伸びして

  池の周りのカタクリもにぎやかになってきました。気温が上がると花弁は大きくのけぞって、朝夕はちゃんと傘をたたんだようにしぼんでいます。

 この花が咲く頃、日光は一年で一番美しい躍動感あふれる季節の始まり。高井家の庭でさえ目覚めたのですから、あと2週間もすれば山は緑のシャワーです!



2011/4/12(Tue) 白梅が 今頃満開 日の光

  巷では桜前線北上中。今日は宇都宮でも開花したとか。高井家では梅がやっと満開になりました。この調子だと枝垂桜が咲くのは4月末ごろかな。

 とにかく日光の花は遅れ気味。でも、その分、暖かくなるのが待ち遠しかった~!



2011/4/12(Tue) 猩々が お酒を飲んで 赤ら顔

  先月からすでに咲いていた猩々袴。地震騒ぎで庭の花の写真を撮るのを忘れていました。いつも思うのですが、この花は一日中楽しそうに集まっておしゃべりしているように見えませんか。

 ちなみに、猩々はお猿さんの顔をした中国の伝説の動物だそうです(笑)



2011/4/12(Tue) 水芭蕉 みどりと白の 炎立つ

  池の水芭蕉がちらほら咲きました。例年よりだいぶ遅いですね。気温が低い日が続いたので、全体的に小ぶり。

 でも、水芭蕉のさみどりの葉と純白の苞を見ると、やっと日光にも春が来たな、って実感が沸いてきます。



2011-04-01

2011/4/1(Fri) 歳月の 重みに石の 耐えかねて

  3月11日の午後から、高井家の時計も止まってしまいました!東日本大震災で日光も揺れました。うちでは、蔵の腰まわりの小豆石が崩壊。大女将によると、明治42年築の蔵だそうです。大谷石と違って大谷川産の小豆石は堅牢ですが重いので、今回のような長い横揺れの地震には耐えられなかったのでしょうか。(あ~、修理はどうなるんだろう~…)

 庭の七福神の石像も傾いたり、灯籠の火屋が落っこちてきたり、京壁がはがれたり、けっこう大騒ぎでした。

 でも、世界遺産のある山内、金谷ホテルの建つ鉢石山は地盤が強固なので大きな被害はなかったそうです。日光はまだ幸いでした。

 被災地の一日も早い復興を祈るばかりです。



2011/4/1(Fri) これならば 飲んでしまえば よかったなぁ

  今回の地震。高井家でもいろいろな被害がありました。赤ワインが1ケースほど棚から落ちて、おじゃんに…(涙)これは、あらかた片付けた後です。

 ワイン色の水溜りを吸い取って掃除をしているうちに、なんだか頭がボーっとしてきました。他にもカルバドスも割れて、家の中は3日以上、馥郁たる香りが漂っておりました。

 なぜか花瓶も大切なものばかりダメになり、グラスは戸棚の中でひっくり返って、あーあ。これぐらいでもかなり落ち込みましたが、東北の方の被害を考えると、言葉もありません。



2011/4/1(Fri) てんぷらにして春のほろ苦さ

  昨日、やっと少し大きくなった蕗の薹を摘みました。まだ小さいのはかわいそうなのでそのまま。

 なんだか季節が10日は遅れているかも。いつもなら、この時期には花が咲いて、あわてて気がつくのにね。

てんぷらにして食べました。ほろ苦い大人の春の味。



2011/4/1(Fri) 紫の 苞に隠れて 座禅草

  去年の12月頃から芽は出ていましたが、やっと座禅草の中の仏様が見えてきました。池の水芭蕉の近くに4株あります。今年は遅いなぁ。

 でも、この株が冬の間ずーっと地面の下で出番を待っていたんだな、と思うと、感無量。



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