庭の山椒もあっという間に新芽・新芽・新芽。
忙しいシーズンと重なるので、なかなか摘むのが間に合いません。
しかも刺で手の甲は傷だらけ。指先は真っ黒。
でも、この香りに包まれていると体中の血液が目覚めるような、野生の息吹を感じるような不思議なめまい。
ひょっとして一種のなんとかハーブ?
庭の山椒もあっという間に新芽・新芽・新芽。
忙しいシーズンと重なるので、なかなか摘むのが間に合いません。
しかも刺で手の甲は傷だらけ。指先は真っ黒。
でも、この香りに包まれていると体中の血液が目覚めるような、野生の息吹を感じるような不思議なめまい。
ひょっとして一種のなんとかハーブ?
海老屋さんの引き上げ湯波のお造りです。
相方はプレミアム・八汐鱒。
つまは春らしく筍、菜花。
このヤシオマスは、栗山の「大滝」さんが特別に育てている八汐鱒で、「日光サーモン」と命名したそうです。
臭みが無く、しっとりとして上品な味わいは繊細な生湯波によく合います。
春を告げる花ヤシオツツジはニッコウキスゲと並んで、日光市の花になっています。
この鱒もそれにちなみ八汐鱒という名が付いたのですが、さらにプレミアムな栃木を代表する食材として人気上昇中!
お花も待ち遠しいですね。
2月14日・15日。
中禅寺金谷ホテルにおいて、若き実力派料理人たちによる
「美食のアンサンブル・とちぎテロワール」
という食事会がありました。
テロワールとは、その土地の産物を育む土壌・自然のことです。
バレンタインデーということもあり、九代目とおかみのたかみは雪のいろは坂を登って(乗せてもらったのですが笑)お勉強に。
栗山でプレミアム・八汐鱒を育てている友人の山越さんご夫妻もご一緒して、とちぎの農業・畜産業・養殖業の生産者の方々のご苦労談やレストランの話題などをうかがい、ワインとお料理も楽しみながら盛り上がりました。
栃木県を代表するシェフ音羽さんが那須の酪農家さんと山羊のチーズを切り分けてくださって解説。
生産者と料理人とお客様。
ちょっといつもと違った角度から見た幸せな関係。
とちぎ再発見の夕べでした。
新米できました!
塩野室の田代恵一さんの無農薬日光産コシヒカリ。
「たしろ産地の滋養米」!!
もうこれがあればあれば、おかずは何も要りません。
まず、炊きたてを何もつけずにひとくち。
う~ん!!
次にお塩をちょっと振ってひとくち。
うひゃ~!!
かつて美輪明宏さんが、日本人はコメがあれば大丈夫、とおっしゃいましたが、本当に瑞穂の国に生まれた幸せを噛みしめる一瞬。
この味を作り出すまでのご苦労があっての至福のひとくちです。
ありがたや。
いつも美味しいお米を届けてくださる田代さんから、珍しい苗を戴きました。
「さなぶり」と言って、田植えが無事に終わったことを感謝しする行事で、神様にお供えする早苗の束だそうです。さっそく神棚に上げました。
田代さんは、無農薬のお米を苦労して大事に育てていらっしゃいます。炊きたての「たしろ産地のお米」を召し上がったお客様が言いました。「おいしい!今まで食べていた御飯はなんだったんだろう!」
そうです。私メもそのお米を一粒ずつ噛みしめるたび、「あー、この家にもらわれてきて幸せ!」と真剣に思うのであります。
珍しい夕方の大沢農協です。もうほとんどの野菜は売り切れ。いつもは朝早く行くと、沢山の新鮮な農産物と買い物客で賑わっています。袋には生産者である農家の方の名前がひとつひとつ記されているので、とっても食のルーツが身近に感じます。スローフードの原点ですね!
日光市は合併して、大沢や今市などの農業圏も一緒になりました。豊かな「日光産」の野菜の産地と呼ばれるようになったことは、本当にうれしいです。
いつも美味しいお米、無農薬の日光コシヒカリを作ってくださる田代恵一さんのご縁で、益子焼の肥沼美智雄さんから花器を戴きました。肥沼さんは、国内はもとより国際的にも活躍される陶芸家。その作品は、祭祀の鉄器や土器を思わせる霊的なフォルムが印象的です。
さてなんの花を生けようか、と迷っていると、なんと二荒山神社の御幣束がぴったり。そして、田代さんのお米の稲穂と一緒に並べてみると、収穫の秋の最高のコラボレーション!
太古の昔から、ずーっと私たちは、こうして神様にお供えをしてきたのかもしれません。瑞穂の国に生まれたありがたさを、お米を噛みしめるたびに思い出します。
高井家の蔵の前で朝日に輝いているのは、日光産コシヒカリ。その名も「たしろ産地のお米」。塩野室町の田代恵一さんという方が、無農薬で作っているお米です。無農薬というのはとても手間隙がかかり、本当に少ししかできない貴重なものだそうです。ありがたい新米。炊き上がりはツヤツヤ。噛むほど甘く、日本人に生まれてよかった~と実感します。
この干した稲穂の束は、もうすぐ米寿のお祝いをするお客様のために、特別に稲刈り直後に届けていただきました。
掛け軸は「寿」。床飾りはたわわに実った稲穂。いいなー。喜んでもらえるでしょうか。
う~む。山は見渡すかぎり、青葉若葉の日の光。毎日さみどりの酸素をおもいきり吸って暮らしています。この時期、日光市民の頭の中は山椒のことでいっぱい。会えば、今年の出来や摘みどきは挨拶代わり。新芽の醤油煮と白いご飯のことを想像するだけでよだれが出てきます。
高井家でも庭の山椒を摘みますが、なんといっても深山の山椒が柔らかくて、香りもいちばん。摘み子さんに毎年お願いします。山ほど摘んでも煮上がるとちょびっとになってしまう貴重品。これだけでご飯3膳はいけるかも。
一般のご家庭でもそれぞれのお宅の自慢のレシピで煮られた山椒が行き交って、初夏の日光人は太っちゃうのです。