今日は十三夜。
十三夜に曇りなし、と言われるように綺麗なお月様。
昼間の高井家の庭は、秋明菊と四季咲きのカキツバタが映える明るい秋の1日でした。
秋明菊とカマキリ。秋のある日、お座敷前に咲き乱れた秋明菊を見ていたらなにやら逆立ちしたカマキリ君が遊んでいました。
怖いなー。と思った数日後。茶色い玉子の泡塊が枝にくっついていました。
し、失礼いたしました。カマキリ君ではなくて、カマキリ夫人でした。
今、高井家の庭では、ホトトギス、大文字草、紅白水引、四季咲きの杜若などが咲き乱れています。この八重の赤い秋明菊も、縁側の片隅にこんもりと咲き競って、その一隅だけ明るく照らしているかのようです。
仏教の教えに「一隅を照らす」という言葉がありますが、夕暮れになると、まさにそのとおり。日向ぼっこに疲れた虫たちも蜜を吸いにやってきました。
季節を忘れずこうして次々と咲く花たちを見ていると、本当に感心します。人間もその本分を忘れず、自らの周りを照らさなければいけないなぁ…と、妙にもの想う秋なのでした。