雨の日の高井家。
誰も気がつかないうちに山藤が満開になって、緑の苔に散り始めています。
丁子草も、白糸草もひっそり雨に濡れて、
こんな日は、心も薄紫色に染まります。
藤のお茶碗を出して一服。
お座敷の縁側のまん前。池のほとりに毎年お出ましするコンビです。
頼りなさそうではかなげで、風に吹かれて揺れています。
しかーし!実際は強い。激しい夕立に打たれても翌朝にはケロッと復活。しかも、花の時期がひと月以上と長い!いつも控えめなオーラを出して注目を集めている…。
いますよね。こういう人。人生だねー。ほんと、庭仕事しながら花を見ていると、つまらんことをつい考えてしまうおかみのたかみでした。
ちょうどお座敷の縁側の真ん前。池のほとりに毎年出るシライトソウとナルコユリ。もう少しすると、オレンジ色のフシグロセンノウも。
この場所は、カタクリ、ショウジョウバカマ、キスゲ、フタマタイチゲ、ギボウシ、ツワブキ、ススキも常連で、次々に日光の四季の山野草を眺められる絶好の昼寝どころ(?)
お食事が終わったら、ゆっくり畳に寝転がって伸びでもしてくださいね。
シライトソウ。赤いツツジと仲良く咲きそろいました。今年は、あちこちにシライトソウの子どもが増えて、池の周りは優しい雰囲気です。
紅白は縁起がよくて、なんとなくめでたい気分。昨日、高井家では結婚披露宴がありまして、幸せをおすそ分けしていただきました♪
庭の手入れは大変ですが、こうして元気をもらえるんですね!
高井家の庭の寿老人が、人差し指であごひげをなでながら笑っています。白い花はシライトソウ。しかもこれは糸が太いので、木綿の白糸。この赤い花は…つつじ?さつき?
春に早くから咲き出すのが、つつじ。そのあと、葉っぱの新芽が出た後に色とりどりに咲き乱れるのがさつき。毎年、この区別に悩むのですが、さつきは、さつきつつじというつつじの一種だそうで、ますます複雑です。いずれアヤメかカキツバタ、というところでしょうか?
池のまわりでは、カキツバタ、ニッコウキスゲ、シライトソウ、サツキ、フタマタイチゲなど、本当ににぎやかです。
シライトソウです。白糸の滝で思い出しましたが、今高井家の庭の真ん中で咲いています。繊細で可憐なわりに見頃が長く楽しめるところがえらいです。たしか近所の東京大学植物園にも築山にびっしり群生してたような。日光は梅雨時でも苔の美しさとともにいろいろな花が咲き、目を楽しませてくれます。
写真を撮り忘れましたが、今年の庭はクマガイ草やエンレイ草も増えてよく咲きました。本当に床の間の茶花にはぴったりで助かっています。毎年、花や生き物の「高井家庭歳時記」を記録しようと思うのですが、忙しさに追われ気がつくと見過ごしてしまったりすることばかり。たまには縁側でぼーっとしながら枝豆でビールの休日。いいな~。シライトソウを見ていたら素麺も食べたくなってきました。