暮れとは思えないぐらい暖かい朝です。高井家でも新年の準備が大体整いました。庭の敷き松葉、蹲と井戸の青竹だけですっかり新年らしく。松飾り、注連飾りも首尾よく完了。
こうして、毎年毎年、同じことを繰り返しながら、年のあらたまる手続きを踏んでいくと、メビウスの輪のように終わりのない永遠の時の流れの中にいることに気づかされます。
「去年今年貫く棒のごときもの」…と詠んだのは高浜虚子でしたっけ。うまいこと言うなぁ。でも高井家の場合。やはりぐるっと目がまわるうちに年が明けている、という情けなさです。
暮れとは思えないぐらい暖かい朝です。高井家でも新年の準備が大体整いました。庭の敷き松葉、蹲と井戸の青竹だけですっかり新年らしく。松飾り、注連飾りも首尾よく完了。
こうして、毎年毎年、同じことを繰り返しながら、年のあらたまる手続きを踏んでいくと、メビウスの輪のように終わりのない永遠の時の流れの中にいることに気づかされます。
「去年今年貫く棒のごときもの」…と詠んだのは高浜虚子でしたっけ。うまいこと言うなぁ。でも高井家の場合。やはりぐるっと目がまわるうちに年が明けている、という情けなさです。
今日は二荒山神社で、古神札焼納祭が執り行われました。一年間、家運をお守りくださったお札やしめ縄などをお焚きあげにする儀式です。高井家でも、数々のお札と共に、大きな達磨さんに目を入れて、一年間の無病息災に感謝して納めました。
今日の日光はおだやかな天気で、宮司様をはじめ神主さんたちが勢ぞろいして祝詞をあげる光景は、「神聖で美しい日本のかたち」をまさに体現しているようです。
あと何日か後には、この境内も初詣の参拝客で賑わうのが信じられないくらい静かなおごそかな午後でした。
輪王寺のお昼の鐘がゴーン。おおっ!クリスマスからもうお正月?いえ、じつはこれは先日高井家で行われた結婚式の時の広間です。「寿」の掛け軸は、昔の輪王寺さんの御門主様の墨蹟ですが、堂々として素晴らしい迫力。おめでたい気がみなぎっています。
息子が幼稚園の頃、この字を見て、「今日のお客さんは寿司なの?」と聞きましたっけ(笑)。
今回は、夫婦座布団も新調いたしました。女房と何とかは…じゃありませんが、新しい、というのはいいもんですな~。若いお二人の前途に幸多かれ、とお祈り申しあげます。
夕方の4時半。大谷川畔神橋付近。寒そうです。冬至10日前から日が伸びる、といいますが、なんだか暗いです。まるで世相のような…
国道120号、日光から群馬県沼田に抜ける金精道路が12月25日正午より、冬季閉鎖となる看板です。来年の4月の末ごろまで、雪に閉ざされるわけですが、こうしていざ通行止めになってしまうと、やはり日光は雪国なんだなぁ、と実感しますね。
トナカイさん、ロマンチック街道は通れませんよ。
暖かい春が来るのが、本当に待ち遠しい。というか、そんな日があったなんて…く~、思い出せないぐらい、寒いっす。
本当に飛ぶように早く時がたちます。二社一寺のすす払いも終わりました。毎年12月13日までに新年の手配を終えるために、この時期は一日30時間ぐらい欲しい!正月飾り、庭の青竹、敷松葉、お年賀注文、初釜準備、沢庵漬け、年賀状書き、おせち仕込み…あ~、目がまわる。
目がまわると、おなかが空くのでおやつにしましょうとお芋をふかしました。すると、あれ?尻尾の生えたお芋が!あんまりかわいいので食べずにお皿の上に載せておいたら、九代目がこの忙しいのに耳を作ってくっつけてくれました。これじゃあ、よけいに食べられなくなっちゃうではないかー。
来年は、いよいよネズミ年。なんだかもっとせわしそうですね。
ご無沙汰いたしました。いつのまにかすっかり冬になってしまいました。今年は珍しく、日光でもかすかに、ところどころ紅葉が残っています。そこへ先日はアラレが降りまして…美しいけれど寒い。寒いけれど美しい。本当に、雪やこんこ、アラレやこんこ、の歌のとおりの音がしたのにはびっくりです。
今日は、私の友人のお誕生日。ちょうど今日から5年前、シャンパンで乾杯したソウルの夜は、耳がとれそうなくらい寒かったのを思い出しました。あの頃私たちは、日光の国際化について熱い夢を語り合っていましたっけ。
あー、こうして時が過ぎていくのだなぁ…いや、正確には、こうして歳をとってゆくのだなぁ…
三連休になりました。今日は勤労感謝の日。日光二荒山神社では新嘗祭があり、9代目も白いネクタイで参列しました。昨日から冷え込み、今朝は霜も降りました。暖かい秋に油断していたら、一気に冬。北の国では大雪が降ったそうです。
これは、高井家の庭の一番東の奥の紅葉です。落ち葉掃きをしながら携帯で撮影。夕陽に照らされて、燃えるような赤でした。赤くなったり、黄色くなったりするのは、葉っぱの中のアントシアニンとかカロチノイドの作用で…なんていうと風情がないですが、秋も深まり木々が鮮やかに変身を遂げる日々は、せつないことばかり。まるで、自然は命を振り絞って最後の美しい姿を私たち人間に見せてくれているかのようです。
山伏茸も約ひと月近くかかって、食べ頃となりました。大女将が、毎朝毎夕その成長具合を楽しみに見に行くので、なんだかもったいなくなって収穫が出来ませんでした。癌とボケ。この2つに効く特効薬。ただのキノコ汁では申し訳ない。
そんな時、紅葉シーズンの忙しさにかまけているうち、愛犬ラッキー君が貧血でダウン。2日間で腹水がたまり、獣医さんはもうあきらめて下さいという始末。どうやら腫瘍が出来ていたようです。では、と言うわけで、山伏茸の出番です。7日の晩にスープにして飲ませました。すると!赤血球がたった4日で2倍に!!!元気になって牛肉をモリモリ。??スゴイ!本当だったんだ!
1週間前、庭の西側にある樫の木の幹に生えたヤマブシタケを発見!出ましたか~。今年も。山伏の衣のフサフサの玉に姿が似ていることから、この名前がついているそうです。
中国原産で、すごい薬効成分が…強力な抗がん作用があり、ボケ防止にも効くとのこと。天然では、「幻のキノコ」とも言われています。それが我が家の庭に。ふふふふ。でも、おととし見つけるまで知りませんでした。もっと早く気づいていれば、物忘れが…
この一週間、毎日見ているのになかなか大きくなりません。少しずつ色が白くなってきました。本格的に成長したら、またアップしますね。
高井家の蔵の前で朝日に輝いているのは、日光産コシヒカリ。その名も「たしろ産地のお米」。塩野室町の田代恵一さんという方が、無農薬で作っているお米です。無農薬というのはとても手間隙がかかり、本当に少ししかできない貴重なものだそうです。ありがたい新米。炊き上がりはツヤツヤ。噛むほど甘く、日本人に生まれてよかった~と実感します。
この干した稲穂の束は、もうすぐ米寿のお祝いをするお客様のために、特別に稲刈り直後に届けていただきました。
掛け軸は「寿」。床飾りはたわわに実った稲穂。いいなー。喜んでもらえるでしょうか。
出ました!高井家の庭の茸シーズン。去年、虫で枯れてしまい泣く泣く切った楓の樹。その幹の上下にジョウケンボウが。地面にはあちこちに茸の集落…自宅の庭で茸狩り。おかげさまで、下草刈りの午後となってしまいました。
この楓は七変化の紅葉と呼ばれ、母が嫁に来る前から、春は萌え出しの朱、夏は清々しい青カエデ、秋には燃えるような赤い紅葉となって目を楽しませてくれました。
こうして寿命を終えた後までも、私たちに季節の恵を与えてくれる老木の偉大さに、おもわず頭を垂れてしまいます。
今、高井家の庭では、ホトトギス、大文字草、紅白水引、四季咲きの杜若などが咲き乱れています。この八重の赤い秋明菊も、縁側の片隅にこんもりと咲き競って、その一隅だけ明るく照らしているかのようです。
仏教の教えに「一隅を照らす」という言葉がありますが、夕暮れになると、まさにそのとおり。日向ぼっこに疲れた虫たちも蜜を吸いにやってきました。
季節を忘れずこうして次々と咲く花たちを見ていると、本当に感心します。人間もその本分を忘れず、自らの周りを照らさなければいけないなぁ…と、妙にもの想う秋なのでした。
奥日光・湯の湖畔にすっくと立っているのは、可愛らしい赤い実のナナカマド。いつのまにやら、こんなに色づいていました。
先週末は好天に恵まれ、日光は大勢のハイキングのお客様で賑わいました。
温暖化のせいか、紅葉の訪れも例年より遅いのではと言われていますが、朝晩の冷え込みを考えると、ちゃーんと、いつもどおりにやってくるような予感が。湖の水面はキラキラしながら、紅葉を映す日を今から待ちかねているようです。
9月29日に山内の妙月坊にてヨガの道場がオープンしました。その名も「Eco日光」!世界文化遺産のもと、山岳宗教の聖地の自然に包まれてスピリチュアルなインナー・アドベンチャーを体験して下さい、という新しい日光の試みです。日光の歴史と伝統に根ざしながら、外国人のヨガの先生による国際的なプログラムになります。
妙月坊は、日光山輪王寺十五院の一つ、日増院の旧坊で、日光山発祥といわれる四本龍寺のすぐ近く、また神橋のすぐ上にあります。あたりは苔むした石垣に囲まれて本当に贅沢な環境。オープニングパーティには、輪王寺ご門跡様をはじめ、地元の方々、各国からのお友達が大勢集まりました。
暮れなずむ男体山の雲。千手ヶ浜の岸辺に寄せる波の音を聞きながら、後姿の高井家九代目はなにやら物想いにふけっているようです。「わしの人生もこうしてくれていくのじゃな…」とでも思っているのでしょうか。じつは、「今夜は何を食べようかな。」と考えていたのでした。
久しぶりの休日、こうしてほっとする自然が身近にあるというのは幸せです。「貴婦人」という名の白樺がある小田代ヶ原では、大雨の後、3年ぶりの幻の湖が出現していましたが、それを知ったのは帰宅してからのTVのニュース。通りかかった時は「あれー、水溜りが出来てるよー。」程度の感想。やっぱり風流には程遠い私たちでした。反省。
あらら。ちょっと見えづらいかもしれませんが、クリックしてみて下さい。季語が重なっているのではありません。本当にそうなんです。庭の池の杜若がまた咲いています。トンボさんも止まってはみたものの、なんだかお互いにきまり悪そうに…
このごろ石楠花もまた咲いてしまったし、地球温暖化の異常現象は、ついに日光市本町まで来たか!
でも、ご安心下さい。この杜若は四季咲きで、年に何回も咲くのです。もう一回、紅葉の燃える頃から霜の降りる晩秋にも。
毎日毎日、チドメグサ退治で庭に這いつくばっていると、こんなことが楽しいおかみのたかみ。なんか、寂しいかも。
今日は日光市総合会館で、NCIA日光市国際交流協会主催の「敦煌について知ろう!」という講演会がありました。講師は大正大学大学院仏教学研究科の関口中道氏。今年の2月に研究のため敦厚を訪れた時の経験をもとに、シルクロードの印象、現地での生活の様子、珍しい食べ物などをたくさんの写真とともに説明して下さいました。
敦煌は、日光市とは友好交流都市の締結を交わしております。仏教圏とイスラーム、漢民族と西アジアの民族との交流が、シルクロードの上でつながっていく様子がよくわかりました。
タイトル前のツーショットは、NCIA文化部会長のイーストマン真理子さんと、講師の関口さんです。お疲れさま!
台風一過。まだまだ暑い秋の始まり。奥日光ではさすがに風もひんやりしてきました。先日の台風9号は日光も直撃。湯元の旅館では浸水や暴風による被害も出たそうです。
秋になると、なんといっても恋しいのが、温泉の湯煙。湯の湖から右に折れて奥に入ると、温泉寺や湯元温泉の源泉があります。硫黄の香りに誘われて源泉小屋に近づくと、足元では小さくぶくぶくと白濁のお湯が湧いています。おもわず手を入れてその暖かさにホーッとしていると、「あー、全身入りたい!」。
これからの季節、温泉ですね。
九月。朝の庭に漂う空気はすっかり透明です。紫のミソハギも最後の穂を揺らしています。苔むした地面は緑のじゅうたんのようで…いいなぁ、秋の庭も。
と、思いきや。なんと、苔の緑が鮮やかだと思っていたら、よそ者が!よく見ると、小さい緑の雑草が苔の間にはびこっていました。しかも、いつのまにか庭中びっしりと。つまんでみると、糸のような茎が地面を這って、苔の表面を覆い尽くす勢いです。
さっそく調べてみたら、憎っくきその名もチドメグサ。昔から止血作用があるのでこの名が。ゴルフ場の芝の大敵で、除草は大変だそうです。高井家の庭は、樹齢100年以上の弱った樹もあり、また、なにより苔も心配なので除草剤も使えそうもありません。そこで、手で草むしり。毎日格闘して、夢にまで出てきそうです(涙)。
いよいよ夏休みも終わりです。今年は9月の初めが土日なので、宿題の追い込みの寿命が延びたようですね♪
暑かった夏のためか、本当にたくさんの蝉の抜け殻が見つかりました。農学部の先生のお話では、14年ぶりの大発生とか。今でも高井家の庭ではあちこちの枝にぶら下がっています。
あんまり多いので、長男太郎が「ご自由にお持ち下さい」と看板を作って玄関先に置いておきました。でも、珍しくもないのか貰い手もなく蝉さんの抜け殻はしょんぼり取り残されて…
そういえば夏休みの間、表で元気に遊ぶ子供たちの姿は見かけなかったような気がします。
夏の子供たちはどこに行ってしまったのでしょうか。
気がつけば8月も残り少なくなりました。猛暑といわれながらも、朝晩は涼しい空気に思わず深呼吸したくなります。
数日前に処暑を迎え、どことなく季節が変わりつつあることに気がつきました。空が少し透明になって、草花の露が冷たい。土がひんやりして、木が静かになってきた。蝉の声より虫の声。
う~む。秋じゃな。見上げれば、山の木々も律儀に装いを変えようとしているのではないでしょうか。
こうなってくると、切子のグラスよりも志野の猪口で一献、といきたいところです。
宇都宮大学とアメリカのエール大学の林学環境学の研究者たちが、奥日光の演習林に来ました。合宿に入る前に、まずは高井家で日光名物の生ゆばのランチ。伝統的日本スタイルのお膳での食事は、日米両国の学生さん方には珍しかったようです。
自然破壊、環境汚染、地球温暖化など厳しい時代になりましたが、東西の優秀な若い人がこうして森や林について真剣に学んでくれていると思うと、本当に頼もしいですね。
日光は文化財だけでなく、自然に関してもかけがえのない宝物に恵まれています。「世界の日光」の発信地として、新たな可能性に期待したくなりました。
17日、18日と輪王寺薪能が行われました。あいにく2日目の夕刻はミスト・シャワーのような雨。濡れた能舞台を一生懸命雑巾掛けするスタッフの方々です。ずっと続いた猛暑も、この涼しい雨で一息つけたのは良かったのですが、カッパを着ての鑑賞となりました。また、装束の保護のため演者は能面もつけずに紋付姿。でも、かえって能の所作をじっくりと見ることが。
毎年、輪王寺さんの薪能が日光の秋を運んで来ます。夏の終わりの境内で、暮れゆく空に響く蝉の声を聞きながら、かがり火が夕闇に映える時間までゆるりと浸る幽幻の世界。それを楽しみに都会のお客様はホテルまでとっていらっしゃいます。お天気を案じながらの開催はご苦労も多いことでしょう。
日本全国猛暑。昨日、おとといと40度を越すところも有りました。でも、さすが避暑地日光は涼しい木陰…と言いたいところですが。う~む。日光でも暑い。お盆も無事過ぎて、庭仕事も再開したところ、すぐにバテてしまいます。
そこでお昼寝のお目覚に、でっかい西瓜の氷詰め。こんなに豪快に食べられるのは、年に何日もありません。今年は、暑さのせいか、八百屋さんの西瓜もすぐ売り切れになってしまいました。日光の短い夏を惜しみつつ、その甘さを味わう幸せな午後のひととき。なんとなく子供時代を思い出すなぁ…
これは高井家の庭のど真ん中で咲いているフシグロセンノウの花です。本来は木陰などにひっそりと朱色の花弁をゆらす山野草なのですが、なぜか、この1輪だけはすくすくと日向に咲いて、その風情はどう見ても「夏の太陽なんかにまけないぞ!」という逞しさ。
茎の葉がついている節のところが黒くなっているので、フシグロという名前がついています。私がこの花をすきな理由は、娘が小さい時に初めて着せた浴衣の柄が、この花だったからです。可愛い女の子も、今では同じようにすっかり逞しくなって…
それにしても、今年の日光の夏は珍しく夕立もありません。夕べは金谷さんで盆踊りがあり、お囃子の音が夜風に乗って聞こえてきました。
夏もすっかり本番となり、暑い日々が続きます。3日には古河電工の和楽踊り(大正天皇行幸啓記念が発祥)。4日には船禅頂(中禅寺湖畔にて日光開山の祖・勝道上人の霊跡めぐり)。日光ならではの行事も続いています。
高井家の庭では、毎日、蝉の抜け殻やヤゴの抜け殻が見つかり、夜には虫の鳴き声も。早や秋の気配さえ漂ってきました。そんな中で、ヒマ犬ゴールデンのラッキー君は、涼しい場所を求めてあちこちで昼寝しています。
御年13歳。人間で言えば80歳以上でしょうか。歳のわりに立派な毛並み。しかし、脱げない、というのは気の毒ですなぁ。
いよいよ8月!今日から一週間、男体山登拝祭。今朝のご来光は、近年にない快晴であったそうです。高井家九代目も、二荒山神社のお供で登り、葱と鮪をかついで31日は泊り込みで山頂でご奉仕しました(?)。
気象庁も関東甲信越の梅雨明けを、ついに正式に宣言したそうです。また、高井家の庭では、昨日から、やっと植木屋さんが入ることが出来、夕立もなく2日間かけてチョキチョキ。なが~い梯子をかけて、地下足袋で身軽に手入れする職人さんの姿は、本当に見ているだけでスカッとしますね。かっこいいな。
親方~、男体山、見えますか~?
このあいだ訪れた日本最古のホテル・金谷さんのプール。残念ながら水は入っていませんでした。今年の夏の長雨の影響はこんなところにも。プールの隣には、昔の天然氷のスケートリンクもありますが、今は池になって、おたまじゃくしが泳いでいます。
金谷ホテルの歴史を偲ばせる写真展が、「龍宮 」"Dragon Palace"という会場で展示されています。金谷ホテルの記録は、明治時代からの国際的避暑地日光の歴史、日本の近代の足跡でもあります。
身近にこのような由緒あるホテルが現在でも活躍していることに、地元民として深い感銘を覚えます。
竜頭の滝沿いの遊歩道にて、蛇さんを発見。体長1メートルぐらいのおっとりとした蛇さん。滝のマイナスイオンを浴びに来たのでしょうか。
都会からの修学旅行の子供たちも集まってきて、大騒ぎ。外国人観光客も写真を撮っていました。「蛇に会うのはお金持ちの予兆」と、昔どこかで聞いたような気がします。本当ならうれしいですね。
「ヘビ。長すぎる」と言ったのは、ルナールでしたが、本当に不思議。お散歩もミステリアス。
今年の梅雨は長かったー。梅雨明け宣言はまだ出ませんが、おかみのたかみの野生本能は、とっくに夏を迎えました。最近は、雨の恵と、太陽のおかげで庭の草の伸びるのが早いこと!植木屋さんがなかなか来ない高井家の庭は、一年で一番フサフサの時期です。
植木の新芽が一雨ごとに伸びていくのに感心してボーっとしていると、間近で蝉の合唱。あの声を聞くと、どうも、「梅雨明けしたよ。早く宿題しないと夏休み終わっちゃうよ。」と蝉さんにせかされているような…
ボンジュール。ただいまでございます。リヨンの娘をピックアップしに仏蘭西に行ってまいりました。これを機会にお料理の勉強。リヨンは食の都と言われますが、やはり巴里の最先端も気になります。
"Les Bouquiniste" セーヌ川ポン・ヌフからほど近い古本屋という意味のこのレストランは、ギ・サヴォイの店です。明るくモダンで、新しいフレンチを思わせる新鮮な雰囲気でした。サービスの若いお兄さんが感じが良くて、帰り際にたまたま持っていた日本の金魚アメをあげたら大うけ。お料理も美味しかったのですが、器や盛り付け、内装などに心配りが感じられました。
良いレストランは「良い素材、良いサービス」 これに尽きる、と教えられた旅でした。
おやおや。新顔発見!ユキノシタの葉っぱの影に、なにやら茶色い生き物が。高井家の池には、いつものモリアオさんだけでなく、アカガエルもいたのでした。シュレーゲルアオガエルもいますから、少なくとも3種類の蛙さんたちが毎日合唱しているわけですね。
そういえば、コロコロコロrororo…、ケロケロクククク…という声に混じって、コワー♪コワァー♪という絶妙な合いの手が入っているような。合唱になったり、追いかけて輪唱になったり、雨の日も晴れの日も、まことににぎやか!短い日光の夏。プロポーズの相手を間違えないようにお願いします。
明日からちょっとお出かけしますので、無事カエルことを祈って下さいね。
東京の拝島第三小学校の生徒さんたちが「日本文化講座」にいらっしゃいました。体験学習の一環で、日光のゆばのこと、日本文化のことなどを勉強します。
和室の作法、お箸の使い方などを練習した後、とろける生ゆばのお刺身をいただき、竹内仙玲先生のご指導で茶道をとおして一期一会の精神を学びました。参加した方の中には、お兄さんやお姉さんもかつて高井家にきたことがあるそうで、あらためて「ご縁」ということを実感します。
今年の皆さんは全員女子。姿勢もよく、おしとやかな雰囲気に、がさつなおかみのたかみはちょっと恥ずかしくなってしまいました。現代の大和撫子さんたち、将来が楽しみ!
6月は本当に忙しかった…。いつのまにかこんなに時がたち、心まで移ろってしまったのか。では、ありませんが、いやぁ~、ほんとに忙しかったです。ご祝儀やご法事、茶会。
今年の日光は梅雨などとは思えない爽やかな日が続きます。先週末は「世界遺産劇場」というイベントがあり、夜の東照宮五重塔前で東儀秀樹さんや加藤登紀子さんのコンサートがありました。昼間は茶会も開かれ、たくさんの和服姿の女性が世界遺産の境内をそぞろ歩き。まことに雅な光景でした。
私も紫陽花のお菓子で、久しぶりに夜のお稽古で一服。結構なお点前で…。やっぱり心のゆとりは忘れてはいけませんです。
藤棚の花の房を切っていたら、なにやらモコモコした木の枝の集まりが。おやおや今年の高井家の鳩さんは、こんなところにも巣作りを…
大雨の日でも卵を抱えているのか、じっとしてびくともしません。カップルの片割れが、木の枝やワラを口にくわえて行ったり来たり。チョンチョンと藤棚を伝って相手の近くまで来ると、お互いに目を見つめ合っています。う~む。仲がよろしいなー。
しかし、どちらがお父さんで、どちらがお母さんかわかりません。だって、最近はメスの方がたくましいですからね。
昨日は、輪王寺紫雲閣にて、NCIA(日光市国際交流協会)とNSGG(日光善意通訳ガイド)の共催で「日光山の信仰」について、教化部長様・浄土院ご住職の講演がありました。
国際化が進む中で、日頃外国の方々に日光を案内解説しながら、実は自分たちもその歴史について知らないことが多いという反省から、社寺の方に本物の日光について教えていただこうという企画です。
浄土院様のお話は、日光がなぜ信仰の霊山に選ばれたか、ということから始まりました。その理由として「風と光と水」。日光の自然の美しさをあげられ、神も仏も一緒だった古代からのその偉大さと日光山の歴史に感じ入りました。
5月25日は滝尾神社のお祭でした。続いて28日は、二荒霊泉に日本酒の出来を報告し感謝する報醸祭が行われました。滝尾神社の傍らには「酒の泉」という清水がこんこんと湧き出る泉があります。男体山の雪どけ水が山の中を伝わって地上に出るまで、いったいどのくらいの時間が流れているのでしょうか。
今年の春は忙しい忙しいと言っているうちに、こごみはすっかり伸びてしまって、山椒の木の芽も大きくなってしまいました。明日から6月です。カツオもろくに楽しんでいないというのに、山の若葉はもうフサフサです!
自然の生命をはぐくむ時間に比べて、人間の自分勝手な時間のなんと愚かなことか…
東照宮さんの春季例大祭も無事終わり、、気がつけば
高井家の庭の花も、毎日つぎつぎと新顔が咲き始めています。藤棚の下では、今年もラッキー君が気持ちよさそうに昼寝をしています。それにしても、寒さのせいか遅れた開花。でも、花芽はいっぱい。きょうはきっとピークかもしれません。
藤棚の下に立って、藤の花の甘い香りのシャワーを浴びていると、時間が止まっているような錯覚と、懐かしい記憶を思い起こさせるような心地よさに、ついふらふらと夢の世界へ誘われてしまいます。子供の頃、東京の大きな藤棚のある料亭の庭で遊んだことを思い出しました。
う~む。山は見渡すかぎり、青葉若葉の日の光。毎日さみどりの酸素をおもいきり吸って暮らしています。この時期、日光市民の頭の中は山椒のことでいっぱい。会えば、今年の出来や摘みどきは挨拶代わり。新芽の醤油煮と白いご飯のことを想像するだけでよだれが出てきます。
高井家でも庭の山椒を摘みますが、なんといっても深山の山椒が柔らかくて、香りもいちばん。摘み子さんに毎年お願いします。山ほど摘んでも煮上がるとちょびっとになってしまう貴重品。これだけでご飯3膳はいけるかも。
一般のご家庭でもそれぞれのお宅の自慢のレシピで煮られた山椒が行き交って、初夏の日光人は太っちゃうのです。
今年も端午の節句があっという間に過ぎてしまいました。兜を飾り始めたときはまだまだ寒い日もありましたが、いつのまにか初夏。素晴らしいお天気や雨の恵に、草花が毎日ぐんぐん伸びていきます。いつもの「菖蒲の君」さまから戴いたお花も、5月のあたたかさに、紫の花びらが急成長で開きました。
連休で里帰りした子供たちも、それぞれの予定で忙しく、兜もろくに見ないで東京に。でも、菖蒲湯にも入ったし、山椒の若葉煮も食べたし、久々の日光の緑に心も体もリフレッシュ。元気に戻っていきました。後に残った兜がちょっぴり寂しそうですね。
今日5月3日は、東照宮と大猷院の「栗石返し」でした。境内にある栗石をひっくり返して杉の枯れ葉などを掃除する行事です。江戸時代から続く日光市民の奉仕で、町内ごとに担当する場所も決まっています。広大な社寺の敷地の栗石を一つずつ手で。多くの観光のお客様の足元で黙々と...その数はなんと468万個もあるそうです!
時々、石の下からは着床した小さな杉の実生や、ホーストニアという名の可憐な花がのぞきます。
今日は五月晴れの下、久しぶりに里帰りしたご近所の子供さんもお手伝いしてくれました。
緑の復活に心を奪われているうちに、いつのまにか5月になっていました。今年のGWは、晴れたり降ったり、落ち着かないお天気です。庭仕事もお天道様のご機嫌を伺いながら…草むしりをしていると、つい下ばかり目が言ってしまいますが、今日は珍しいお花発見!アケビ!初めて見ました。なが~い蔓の先に、可愛いちっちゃな紫の花。本当にこれがあの大きな実になるのでしょうか?
実は、庭に昔のアケビの木があったはず、という大女将の話を聞いて、去年蔓を探し、垣根の下でもじゃもじゃになっているのを引っ張り出しておいたのでした。
あ~、今から秋が楽しみだなぁ~。
高井家の庭の紅八重桜が、やっと満開になりました。つぼみがずーっと今日の日を待っていたようです。いつもこの桜が咲く頃は日本中の桜便りが忘れ去られる頃。これで桜も見納めとなります。ついに、ゴールデン・ウイークになってしまいましたね。
日光では、化け地蔵のある含満ヶ淵の公園に桜がたくさんあります。毎年忙しくて見に行けませんが、きっと見頃ではないでしょうか。早起きしてでも行くべきかもしれません。
どんな花でもそうですが、やはり、咲き初めの一生懸命な花色の頃が一番きれいです。なんだか、女性みたいですね。
昨日はゆば料理のテレビ取材がありました。12チャンネル「ドライブ・ア・ゴーゴー」という旅番組です。(5月20日(日)18:00-18:30放映)吉本興業の石田靖さんという関西の人気タレントさんがご来店。ドライブで、奥日光、世界遺産、ゆば料理を楽しむという企画です。道中の様子は石田さんのHP↓
http://mycasty.jp/ishida/html/daily_2007/d_2_2007-04-25.html
寒い雨の降る中、芸人さんも大変ですが、スタッフの方達も大変でした。夜遅くまで、納得のいくまで料理の撮影を続ける姿に、職人魂の気迫のようなものを感じました。
石田さんは42歳とは思えないくらい若々しく素敵な方で、共演の金田美香さんは本当に可愛いお嬢さんでした。皆さん、華やかな世界でもスターさんも裏方さんも大変なんですねー。
今年もエンレイ草が咲く季節になったのですね。これは茶花エンレイ草ですが、白花も咲きました。花よりも、三つに分かれた立派な葉が見どころの山野草です。以前は近所の山にもたくさんありましたが、最近はすっかり姿を見なくなりました。
高井家の庭では、ゴールデン・ウイークが近くなるといっせいにいろいろな花が咲き始めます。庭仕事も店の中も忙しくなるので、ぼんやりしてもいられません。でも、暖かくなるということがこんなにありがたいものだとは。花や生き物に代わり天に向かってお礼を言いたくなりますね。
昨日の4月20日は、徳川三代将軍、家光様の御祥忌でした。輪王寺の大猷院で法要が行われ、輪王寺一山の僧侶たちの声明が霊廟に響きます。高井家の九代目も参列いたしました。家光様は1651年に48歳の若さでなくなりましたが、初代将軍家康を「親方様」と呼んで、心から尊敬していたそうです。
毎年、4月は開山会、強飯式、弥生祭、御祥忌など社寺の行事が続き、日光は本格的な行楽シーズンを迎えます。やっと陽気もよくなって、うぐいすや野鳥たちもにぎやかに歌い始め、高井家の庭の花たちも次々に咲き出しました。
寒いよー。本当に寒かった!弥生祭の翌日も雪が降りました。せっかく春が来たと喜んだのもつかのま。日光は再び冬になってしまいました。庭の花たちや生き物も戸惑っています。
そーです!今年も目覚めました。高井家名物、モリアオガエルの合唱!今年の初鳴きは4月12日でした。なんと去年と同じです。よくまあ、カレンダーもないのに正確だこと。ただ、12日のあと、寒さのぶり返しでしばらくお休み。今夜から復活しました。
きっと鳴いてはみたものの、「あれ?季節をまちガエル?」と言ったかどうか…写真は去年の木登りモリアオ君。今年はまだ声だけの再会です。
今日は氏神様、二荒山神社の弥生祭でした。あいにくの雨で寒い一日となりましたが、とどこおりなく神事、つけ祭りとも執り行われました。日光地区の東西12町内から花家体が献備され、お囃子が奉納されます。
昼どきには、神社境内において「名刺交換」という町内ごとの使者の挨拶まわりを受ける儀式があります。普通は膝まずいて口上を述べるのですが、雨天の時は立ったまま受けるのを初めて見ました。
これは、西町当番町の大工町さんのハンサムな「若いしさん」が礼儀正しく使者を待っているところです。かっこいいなー。
どうでしょう。とてもこれが初めての茶道体験とは思えないくらい、ビシッと形が決まっています。フランス人国際交流員のロマンちゃんのお母様です。ご家族で日光にお見えになりました。 一度見ただけで、このような姿勢ができるなんてさすが。きっと、すぐに心を集中させることが出来る方なのですね。
ちょうどミシュランガイドの日本版のお話も出て、それではということで、このあと化け地蔵や東照宮を見学することになりました。ロマンちゃんは、日光のことをよく勉強していて、東照宮のことは私よりも詳しいぐらいです。本当にえらいですねー。やっぱりDNAが優秀なのかなー。