九月。朝の庭に漂う空気はすっかり透明です。紫のミソハギも最後の穂を揺らしています。苔むした地面は緑のじゅうたんのようで…いいなぁ、秋の庭も。
と、思いきや。なんと、苔の緑が鮮やかだと思っていたら、よそ者が!よく見ると、小さい緑の雑草が苔の間にはびこっていました。しかも、いつのまにか庭中びっしりと。つまんでみると、糸のような茎が地面を這って、苔の表面を覆い尽くす勢いです。
さっそく調べてみたら、憎っくきその名もチドメグサ。昔から止血作用があるのでこの名が。ゴルフ場の芝の大敵で、除草は大変だそうです。高井家の庭は、樹齢100年以上の弱った樹もあり、また、なにより苔も心配なので除草剤も使えそうもありません。そこで、手で草むしり。毎日格闘して、夢にまで出てきそうです(涙)。
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