ついにお正月の準備も大詰めです。いろいろ新年の手配をして、庭も化粧直し。井戸の蓋や蹲の青竹を新調、庭の苔には敷き松葉も施しました。
青々とした竹と茶色い松葉のほっこりした風情がなんともいえません。朝霜が降りると松葉が赤く濡れて、とても良い感じ。
毎年、ここまで来るとさすがに一年の終わりを実感します。明日は、店内の干支の引継ぎ式(?)をしなくては…
ついにお正月の準備も大詰めです。いろいろ新年の手配をして、庭も化粧直し。井戸の蓋や蹲の青竹を新調、庭の苔には敷き松葉も施しました。
青々とした竹と茶色い松葉のほっこりした風情がなんともいえません。朝霜が降りると松葉が赤く濡れて、とても良い感じ。
毎年、ここまで来るとさすがに一年の終わりを実感します。明日は、店内の干支の引継ぎ式(?)をしなくては…
シュトーレンというドイツのお菓子を戴きました。冬が近づくと、クリスマスを心待ちにしながら、毎日少しずつスライスして味わうのだそうです。
いつもは早めに戴いて、とてもクリスマスまでもたないのですが、今年は遅く戴いたものですからまだありました!
抹茶にもよく合います。サンタクロースの茶碗で気分を盛り上げてみましたヽ(^o^)丿
12月17日は、大女将のお誕生日でした。御歳7?歳。なぜかお猿のケーキでお祝いです。
もう1週間もたってしまったんですね!毎年、12月は師走の忙しさでたいしたパーティも出来ないので、今年は家族で5日前と当日の2回もお誕生会をしました。まとめて歳をとっては困りますが…(笑)
でも、おかげさまで現役バッチリです!
あ~、いつのまにか師走。おせちの準備もいよいよ佳境に入ってまいりました。今年は天候も不順だったので、食材の確保も心配です。でも、今年も無事越せることを感謝して、また来年も良い年でありますようにとの祈りを込めて頑張ります。
8寸杉箱入り。2~3名様用。約25品目。祝箸3膳付き。価格21,000円です。12月31日の午後より店頭にてお渡し。限定数になり次第、完売となりますのでお早めにどうぞ!
もうすぐ冬至。今が一番夜の長い季節ですね。そして、お酒の美味しい季節です。高井家ファミリーでは最近ワインをただ飲むだけでなく、ちゃんと勉強しよう!というブームが…
学ぼうとすればするほど奥深いワインの世界。でも、つい自分の好みにしたがって同じようなワインばかり仕入れてしまいます。高井家の料理に合うのはどんなワインなのか、が肝心ですよね。しかも、料理、お相手、その日の気分、体調、いろいろな条件で飲みたいワインが違ってくるかも。あー、店主がいつもただ酔っ払っているばかりでは進歩しませんねー。
ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー(フランス・ボルドー市の132シャトー加盟の協会)のトレード・テイスティングがヒルトン東京で行われました。ヴィンテージは2007。
約97シャトーの責任者やオーナーが来日して直接ワインを紹介します。もう、その香りも色も百花繚乱!
でも、80ぐらいのカウンターを廻るうち、最初の頃は敏感だった鼻も怪しくなり、神経を集中して飲んでいると全然酔えないのです…。ボルドーにもいろいろな地区があり、それぞれの味わいがあるのですが、やはり若いので(ワインが!)もうちょっと熟成してからの味を先取りしてトレードするプロはたいしたもんだなぁ~と思いました。
でもねー、初めてあんなに大勢の人が飲んではペッ、味見してはペッ、とするのにはたまげました。
ボルドーのユニオン、アジアン・ツアー2010。こんなに多くのシャトーが。
ここで、一堂に会したワインを試飲して初めて気づいたことがあります。今まで自分はカベルネ・ソービニヨンどっぷりの重くインクのような香りの赤ワインが大好き、と思い込んでいたのですが、最近はメルローみたいになめらかな艶やかなワインが好きになってきました。
人生いろいろ。ワインもいろいろ。人間も年を重ねるうちに好みも変化するんですね。これからはもっと素直に心を開かなくちゃ。やはり飲んでみないとお客様に薦めるのも難しいですね。
ヽ(^o^)丿。
これは高井家の家紋です。江戸時代、輪王寺の宮様から拝命した家紋です。山という字が頭を合わせて三つ。
代々、高井山三を襲名。なんだか「三人寄れば文殊の知恵」のようです。上から見たスクラム。どうやったらお客様を呼べるかな、と相談しているように見えます。
とても変わった紋なので家紋帖一覧にもありません。新しい呉服屋さんに紋入れをお願いする時は、このコピーを見せます。実はこれは高井家のお仏壇の彫り物の写真。ご先祖様ごめんなさい。m(__)m
今年は紅葉も長く楽しめました。秋の高井家では婚礼の宴が続きました。最近は、親族だけで純和風披露宴を、と言う若いお客様が増えています。結婚式場ではないので、派手な演出はできませんが、そのかわりお客様の自由なアレンジが可能です。
この日は、花嫁さんのプロデュースで紅葉にマッチしたお花いっぱいのすてきな会場になりました。東京からプロのフラワーアーティストが来て早朝から飾りつけ。私もとても勉強になりました。
先日、那須烏山市で蕎麦打ち名人・高橋邦弘氏の講演会がありました。昔、一茶庵から始まり、東京南長崎「翁」で名声を得、さらに美味しい蕎麦を求めるため山梨県長坂、ついには広島県豊平に「達磨・雪花山房」を開き、蕎麦道を極めています。
講演会と言っても、実技・実食。その見事な職人技はまるで計算されつくした理数系でなおかつ体育会系そのもの。緻密でたくましい。そして、延ばされた生地は生きているかのように美しい!
会場に早く着いたため、目前で何回も蕎麦うちを拝見できました。当店の九代目もじっくりと食い入るように見ていました。よかったね。もちろん美味かったね!
霜が降り始めた朝。蔵の前に干してあったお正月飾り用の稲穂の束の上に雀が。近づいても動きません…。
昨日の夕方はいませんでした。冷え込んだ朝、稲穂を見つけてそっと休もうとしたのでしょうか。そうして、目をつぶったまま夢の国へ旅立ったのでしょうか。稲穂と雀。あまりにも永遠のシーンでした。
昨日は文化の日。おや、当家の九代目は朝から行方不明。と思ったら、このチケット!!
なんと50年ぶりの早慶戦六大学優勝決定戦を見に神宮球場へ…53歳の中年が必死で並んでゲットした外野席の半券を大事に握り締めて帰ってきました。
懐かしい~。そういえば30年以上も昔の早慶戦、彼は前夜から球場に泊り込んで席取りして飲み、肝心の試合は二日酔いでよく覚えていなかったというアホな時代が。
あいかわらずだなぁ、とあきれる一方、いつまでも少年の心を忘れないことに感心しました。今日になっても、TVで斉藤投手のニュースが出るたびに本当に嬉しそうでした。
益子秋の陶器市が3日から7日まで開かれています。秋晴れの中行ってまいりました。
本当に沢山の陶器のお店!そして大勢の焼物ファンのお客様!!時間があればもっとゆっくり見たかった。
陶器の中でひときわ癒しのオーラを放っているのは、イギリス系日光人、Ian Haydenさんの木工作品。丸くやさしいフォルムと巧みな技。そして何よりもその木の温もりです。これは彼の人柄も表れていますねー。奥様のDeborahさんもお手伝い。とても素敵な午後でした。彼の作品をもっと知りたい方は、http://www.redgatejapan.com
今年も出ました!高井家の庭の山伏茸。10月の中旬頃からフサフサになって来ました。大女将が毎日「早く食べないと盛りを過ぎちゃうよ~」と心配するので、とうとうこの写真の2日後に収穫。お吸い物にしていただきましたヽ(^o^)丿
ガンなどにもよく効くというこのキノコ。うちの庭に出てから今年で4年目かなー。おととしは気づくのが遅れて食べ損なってしまいました。なんだかいつも忙しくて、庭掃除で下ばかり見ている時期ですが、これは、地上2メートルぐらいの樫の木の幹。
効いたみたい。少し元気が出てきたぞ(笑)。
昨日はスイスからのお客様でした。畳に座って2時間の食事はつらい!ということで、いよいよ高井家の広間も椅子席。ちょっと明治っぽい雰囲気に。和室用の畳を傷つけない椅子なのですが、常設ではないので出し入れが力仕事です。
でも「メルシーボク!おかげで快適に食事が楽しめました♪#&*?△仏語(笑)」というお客様の声に、腰痛もなんのその。最近は日本の方も、椅子席にして下さい、というご要望が増えてきました。時代が変わってきたのでしょうか。
とはいえ、日本びいきの外国人のお得意様は、伝統的な日本スタイルの高井家のほうがずっと好き!と言います。う~む。悩むなぁ…
紅葉前線がいよいよ奥日光から降りてきます。恥ずかしながら、今日はどこが色づいたよ、という情報をお客さまから聞く日光人の私。この時期は紅葉を見に行くどころではなく、紅葉が来てくれるのを待つのみです。
庭の掃除をしていると、近くの山で鹿の鳴く声。この高いせつない声を聴くと秋の深まりを感じるとともに、あ~本当に山間の谷に住んでいるんだなぁ~と、さびしくなってきます…
床の掛け軸も鹿。真野暁亭。河鍋暁斎門下で明治の人です。毎年登場するのですが、いい絵だなぁ。クリックして拡大してみて下さい。
高井家の駐車場の楓は9月初めから紅葉してしまいました。となりの木はまだ緑。ということは、季節のせいではなくて、どうやらこの木の事情のようです。植木屋さんの言うことには、根元に虫がいたそうで、きっと弱っているため最後の力を振り絞って色づいているのかもしれませんね。
最近、日光の山の木々も微妙に紅葉が始まったような気がしますが、木たちもそれぞれ暑い夏を乗り切った物語があるのでしょうか。
9月29日から10月4日まで、二社一寺で「日本大宝樹展」が開かれました。東照宮の客殿では、見事な大盆栽が多数展示されていました。徳川家康公400年祭のプレイベントということですが、ひとつの鉢の上に広がる時間と生命の凝縮は、まさに「大宝樹」という名前にふさわしい世界!
一本の小さな木が百年以上かけた作品で、鉢だけでも何百万円、その台座も年代モノで…と、俗な想像をしていた自分が恥ずかしくなってしまいました。
ご無沙汰しております。やっと長い夏が終わりました。今年は暑さのあまり、冬眠ならぬ夏眠をしていたようなおかみのたかみです。気がつけば、日光の田畑は稲刈りも終わり、白く一面にゆれるのはそばの可憐な花。
最近、高井家のそばを復活させました。夏そばというのは、一足先に収穫した新そばです。常陸や日光、栗山のそば粉のいいのが入るたび、九代目はそば打ち職人に変身。お客様にも好評です。
明治の器に盛ると、まるでお祖父さんが出てきて、「まだまだ」と言いそうな。でも、そばつゆは高井家伝来のレシピです。
27日まで小泉淳作展が日本橋高島屋で開かれています。京都の建仁寺、鎌倉建長寺の天井画の龍に続いて、今年は奈良の東大寺の本坊の襖絵40面が5年がかりで完成しました。そこで私たちも久しぶりの江戸。その緻密さ荘厳さは圧巻でした!
これは高井家のお座敷の壁にかけてある小泉さんの椿とひよどり。この絵の隣には柱掛けがあって、王維の詩、田園楽の一節が書かれています。「花落ち家僮未だ掃わず、鴬啼いて 山客なお眠る」。鳥と花の種類は違いますが、高井家ではおもてなしの心にしています。
ご縁があって高井家にも何点かある小泉淳作画伯の作品。この観音様の版画の軸は、優しく清らかで、そして艶やかなお姿で、拝見するたびに魅了されます。
画伯御歳八十六。展覧会で上映されていた祈るように丹念に東大寺の襖絵を描く様子には胸を打たれました。当家を訪れて、湯豆腐談義をしてくださったのは何年前だったのでしょうか。
9月22日は十五夜。でも残念ながら、日光は大雨に雷。それでもお供えをして、縁側でしばしの宴。濡れた庭に時折稲妻が光って、一瞬の絵を切り取ってくれます。雨に洗われた風がやしおつつじの葉を揺らして…。
あ~、お金に換えることのできないこのひと時。白磁に冷やりと酒は美味いし。お月様の姿は見えなくても、ちゃんとどこにおられるのかわかるのも年の功。李白の詩で盃を上げ月に話しかけるのです。
大女将が縁側で寝そべると落ちそうで、皆が危ない危ないといって騒ぐのも一興でした(笑)。
庭掃除をしていたら、カキツバタの葉にヤゴの抜け殻発見。そういえば大女将が、昨日シオカラトンボが飛んでいたと言っていました。
この造形のリアルさ。とても空っぽだとは思えません。梅雨明けの空を見上げながら羽化する瞬間がそのままフリーズ。なんか、虫たちも苦労の多い生涯なんでしょうね…
今年初めてドウダンの植え込みの下で見つけた茸。調べてみたらホコリタケと言うのだそうです。
風船のように中が空洞なのかと思いきや、茶色くなった頭をたたくと、ポワ~ンと、煙が!
まったく、ホコリのような胞子。すごいネーミングですねー。それにしても、幼菌は食用って、ホントでしょうか。
いつも美味しいお米を届けてくださる田代さんから、珍しい苗を戴きました。
「さなぶり」と言って、田植えが無事に終わったことを感謝しする行事で、神様にお供えする早苗の束だそうです。さっそく神棚に上げました。
田代さんは、無農薬のお米を苦労して大事に育てていらっしゃいます。炊きたての「たしろ産地のお米」を召し上がったお客様が言いました。「おいしい!今まで食べていた御飯はなんだったんだろう!」
そうです。私メもそのお米を一粒ずつ噛みしめるたび、「あー、この家にもらわれてきて幸せ!」と真剣に思うのであります。
6月1日に頑張って衣更え。お座敷の障子をはずして簾を掛けたり、座布団を変えたりするだけで、爽やかな風が入ってきます。
一番奥のレトロな部屋も、すっかり軽やかな雰囲気になりました。こんなところで冷たいワインを飲みながら、ゆっくりお話をしたいですね。
5月の最後の日、今年も咲きました!丁子草。開花前は地味なのに、お年頃になるのを待って別人(別花?)のように可憐に花開く花嫁のようです!うーむ。まるで人生の帳尻をあわせるかのように。
この花を勝手にタマノコシチョウジリソウと名づけてから何年でしょう。毎年咲き始めがとても気になりますねー。
鉄線が咲きました。今年は虫に喰われて葉っぱも少なく、なんだかさみしいです。咲き始めは涼しそうな薄緑色ですが、開くにつれ美しい薄紫に染まるところがなんともいえません。
写真をクリックして拡大してみて下さい。庭の七福神の石像のひとつ、ジャパニーズ・サンタクロースと呼んでいる布袋様のすぐ隣に咲いています。(笑)
さる5月25日は、おかみのたかみのお誕生日でした。そしてこの日は二荒山神社の滝尾稲荷さんのお祭りでもありますので、大女将は毎年御赤飯を炊いてくれます。したがって、滝尾さんおめでとう、マイルス・デイビスさんおめでとう、江川卓さんおめでとうと言いながら、私メもおこぼれにあずかれるわけです。
家族がケーキを用意してくれました!「まんちゃん」は、ママちゃんという意味ですヽ(^o^)丿。
今年も麗人からいただいた真っ青なかきつばたと湯菖蒲。おかげさまで、初節句のお客様の床の間に飾れました。本当に、毎年ありがたいことです。大変ですよね。
あー!それなのに、それなのに、こどもの日に肝心の菖蒲湯に入るのを忘れて、後からお風呂に入れました!やっぱり、年寄り家族だけだとダメだなぁ~。
庭にクマガイ草がたくさん出てきました。この花を見るたび、熊谷直実の伝説を思い出すのですが、えーっと、平家物語のなんだったっけかな~、とあやふやになってしまいます。去年の日光だよりを見てみようっと。(笑)
数年前に一株頂いたのが、今では20株に増えました。環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧種となっているそうな。
思い切ってチョキンと切って、茶花として床の間に活けると、都会のお客様に喜ばれます!
店の中で働いていても、ありがたいことに、新聞やお客様から日光の最新情報を教えていただく毎日。
霧降の滝や大笹牧場へ行く途中で、ツツジが燃えていました。
山全体が真っ赤です!山の斜面を埋め尽くす紅生姜色の群生を見ていたら、能の中に出てくるような花の精が本当にいるような気がしてきました。
私の一番好きな高井家の景色です。今年は、庭の紅八重枝垂れ桜は4月の末に咲きました。すべての花が1週間から10日遅れています。
去年と同じように、4月・5月は日光だよりの更新が途絶えぎみ。なんだか、池のモリアオちゃんが鳴き始めると同時に忙しくなってつい…
でも、こうして桜のシャワーを見上げていると、この写真を撮った2週間前に雪のため、41年ぶりに弥生祭の家体操出しが中止になったのが夢のようでした。
4月1日は開山会。そして2日は強飯式。日光山の春がいよいよ本格的になる行事が続きました。あっというまに4月も半ば。サボっていてすみません。
三仏堂で行われた古式ゆかしい強飯の儀式に参列して、お札を戴きました。おしゃもじの形をした御札にありがたい文言が…。そして、なんといっても福米がついています。このお米を炊いて食べれば一家安泰だそうです。
それにしても、料理屋にぴったりの御札ですね!
「さまざまのこと思い出す桜かな」と詠んだのは芭蕉でした。これは、桜ではなく、雪をかぶったヤシオツツジ。このピンクの花が日光市内に咲く頃は、二荒山神社の弥生祭の季節です。
子ども達が小さい時、お囃子の家体に乗り、春の宵の寒さに震えた年もあったなー。遠い昔になってしまいました。
4月11日。今年もついに鳴きました!高井家の池のモリアオガエル君の初鳴きです。寒い冬もやっとこさ乗り越えて、庭ではやしおツツジが咲き、石楠花もほころび、猩々袴も満開、水芭蕉も咲き、池の水もゆるゆるしてきたのでした。
あちこちから桜の便りが聞こえてきますね。ご覧下さい。この花びらのお皿の上の巨大な花豆。群馬県産のお土産です。煮る前も大きかったのですが、煮てみたらもっとおっきい!
甘くてたっぷりとした栄養満点なお味。どうやら宅配はしてくれないようです。現地まで買いに行かなくちゃいけないのでしょうか。もう一度食べたいなぁ…
今日はお彼岸のお中日。また、下本町の初午祭でもありました。暦では、旧の初午です。
強風で黄砂の舞う中、氏神様の二荒山神社から、ハンサムな若い神官さんがおいでになり、各家のお稲荷さんを拝んでくださいました。後ろでこうべを垂れる九代目。けっして叱られてしょげているのではありません(笑)。
気になっていた初午祭が無事迎えられ、ありがたい清々しい気持ちです。さあ、これからも頑張って働きましょう。
雪の多かった冬も終わり、日光にもやっと本格的な春がやってきました。庭の敷き松葉も片付け、落ち葉を掃いていたら、蕗の薹がたっくさん!あっちにもこっちにも。
お料理の食材としては、ずっと前から登場していますが、高井家の庭でこんなにたくさん出ていたとは。
さっそくてんぷらにして食べました。ほろ苦い大人の味と香り。やっぱり地物はいいですね。
これは、3月の初めに初節句の可愛いお客様のために作ったケーキです。和食といえば和風デザートや和菓子。でも、おまけとしてたまにはケーキもお愛嬌。
作り方は超カンタン。スポンジはロールケーキをほどいて、好きなシェイプの台を作り、あとは楽しいデコレーション。忙しい我が家では、子どもが小さい時よく作りました。
懐かしいな~。ヽ(^o^)丿
雪がとけて、春の陽射しがまぶしくなってくると、器も土のものから爽やかな磁器が恋しくなってきます。
藍染めの器は一年中を通して素敵ですが、この季節になると、はっとするほどみずみずしくよみがえり、お料理がすっきりと映えます。
やっとお見えになられたお雛様。今年は、段飾りは小さいのを一つだけ。二人だけのお雛様を5組。大きな段飾りは、場所と時間の関係で…ごめんなさい。
でも、せっかくお出ましになられたのですから、ごゆっくりしてくださいましね。なーんちゃって、しまうのが遅くなる言い訳にしたりして(笑)。
寒さがまだあるうちに、ふぐを思いっきり食べてみたいというご注文。ちり鍋の湯気で、窓ガラスが曇っちゃう。熱燗に、ひんやりとしたてっ刺し。いいですねぇ~。
蔵から出してきた皿の箱書きを見たら、「安政五年」と書いてありました。あれ~;(^o^);
ドキドキ。洗う時、割らないようにしなくちゃ。
東照宮さんや二荒山神社では節分祭。輪王寺さんでは節分会といって、芸能人も招いて華やかに行われました。白銀の杉木立に囲まれた世界遺産での豆撒きは、美しく荘厳で、まるで別世界。足元の悪い中、大勢の参拝の人々が訪れました。
でも、鬼も外に出すのは可哀想なくらい寒かったです~。
今年の1月は寒かった!高井家では、久方ぶりに池の氷が全面凍結!かわいそうに金魚も閉じ込められてしまいました。
蹲にはぶっとい氷柱が育っていました。寒いのぉ~、と、じーっと眺めていたら、妙案が♪。ふふふふふ。
大事にちびちび飲んでいたスコッチウイスキーに、氷柱をカチ割って入れたところ…
天然氷のオンザ・ロックは格別でしたヽ(^o^)丿
1月2日は御用邸で、オープン初釜を行いました。当家の家宝「寿」の掛け軸も出張です。2001年から高井家で始められたオープン初釜は、年々参加者も増え、日光市の合併を機会に2007年から、市の国際交流協会と田母沢御用邸との共催行事として行われるようになりました。
今年のお茶席では、米国ウィスコンシン州からALTとして日本に来ているケーシー・ウェーバーさんが着物を着て、日本文化を堪能。松飾り。結び柳。障子越しの新年の日差し。やっぱり、お正月っていいですね。
大晦日の晩。見上げれば、輪王寺さんの除夜の鐘を撞かせていただく高井家九代目。消防第二分団の制服の上に輪王寺鎹山の半纏を着ています。どこからか、「いよっ、祥ちゃ~ん!」という掛け声が(笑)。寒くてピントがボケて残念。
鐘の音は、百八つ鳴りて、煩悩は護摩に焚かれて空高く。というぐあいに、去年とつながっている今年も新たな気持ちでスタートしたいものですね。
寒さ厳しくも美しくおごそかな日光山の年明けでした。