2006-11-29

2006/11/29(Wed) 朱々と 御橋はつなぐ 歳月を

世界遺産の神橋も、いよいよ特別公開残すところあと1日!

今日は大女将と一緒に名残の見学に行ってまいりました。11月も末というのに、今年は紅葉もまだ見られ、暖かな陽射しの午後でした。ラッキー君も大谷川沿いをお散歩して同行。

1999年12月に世界遺産登録された時は既に改修中で、8年もの長い間、屋根付きの箱に包まれていました。次の改修公開はあと50-60年後だそうです。大女将も私もちょっと自信ないなー。本当にすばらしい時代にめぐり合わせました。

ラッキー君は犬なので今日は渡れませんが、来世は立派な人間様になって渡ってね。



2006-11-26

2006/11/26(Sun) 御用邸 正門に聞こゆ 華の音会

  先日、御用邸正門前通りの住民が集まり、沿道の花のプランターを植え替えました。安川町、下本町、中本町の人々です。「華の音会」という名前をつけて頑張っています。

 安川町は御用邸が出来る前は、原町と呼ばれ、今の御用邸の敷地内にありました。中本町、下本町は、かつては正門に続くメインストリートで、いろいろな商店や料理屋が軒を連ねていましたが、今では商売をしているのは、高井家を含めほんの数軒。

 今回、まちづくりの声を上げたのは安川町でしたが、本町はお年寄りが多く、あまり皆さん乗り気ではありません。出来ればあまりにぎやかにしないで静かに暮らしたい、と言われてしまいました。空き家も多く、若い方も都会に出て帰ってきません。

 なんだか寂しいですね。



2006-11-21

2006/11/21(Tue) ひとことで 語りつくせぬ ふるさとは

昨日は日光地区地域審議会がありました。3月20日に5市町村が合併し、新しくなった日光市のために、「日光市総合計画基本構想原案」というまちづくりの指針を、諮問する会議です。簡単に言えば、これからどういう日光市をめざすのか、を市側から提案されて、それがOKかどうかを答申するのですが…

夜7時から始まって、2時間以上議論が交わされました。自分たちの地域がどうデザインされていくか心配ですよねー。奥日光の自然、世界遺産、鬼怒川温泉、杉並木、足尾銅山…本当に恵まれた観光資源をどう活かすか、が課題です。市として一体化を望みたいところですが、あまりにも広い。

やっぱり、国際観光都市日光という形容詞をつかうのであれば、もうちょっと国際化しなくちゃね。



2006-11-18

2006/11/18(Sat) 枯葉舞う 140キロ西へと 帰る道

  今日は久しぶりに宇都宮へ出かけました。午後からは、会議が2本も入っていたので、お昼過ぎには高速ですっ飛ばして…

 沿道の紅葉もそろそろ見納めです。冬支度というのに、西に帰る道は、曇り空で霞もかかって男体山もよく見えません。まるで春先のような感じです。

 今年は暖冬になるのでしょうか。それとも一気に冬に突入か。なんとなく嵐の前の静けさ、のような静かな午後でした。西に向かって走る時は、いつも何か忘れ物をしたような気がします。人生の忘れ物かなぁ…



2006-11-14

2006/11/14(Tue) 愛はまだ 長々し夜を 忘れずや

初雪が降った12日、日光市総合会館では市民文化祭がありました。3日間にわたり市民のみなさんの絵画や書道など芸術作品を展示したり、児童生徒も参加して音楽祭も行われます。

実は、高井家九代目の祥ちゃんは、あるときは板前、あるときは消防団員、そしてまたあるときは観世流「謳晃会」のメンバーでもあります。恒例の文化祭最後の演目は謡。おかみのたかみは夫の晴れ姿を見ようと、毎年万難を排して見に。

ところが、今年は昼間は仕事で忙しく、出演する夕方にはすっかりくたびれて行けませんでした。後で聞くと、1000人のホールに観客は十数人。たぶん、家族関係者…

ごめんね。ごめんね。愛を忘れたわけじゃないんだよ。

…帰りを待つその日の夜の長かったこと。



2006-11-12

2006/11/12(Sun) 初雪や 思い出したる 寒さかな

  今日は初雪が降りました!写真ではあまりよく映りませんでしたが、しぐれるように大粒の雪です。高井家の庭は、やっと本格的に色づいてきたというのに…紅葉もびっくりして、引っ込んでしまいそうでした。でも、都会からのお客様は窓の外の景色に大満足です。一度に秋と冬の両方を楽しめたのですからねー。

 これからは日一日と寒さが厳しくなり、残る暦の薄さも気になります。冬支度とお正月の準備に追われる日々が始まります。忘れていた寒さを一気に思い出しました。おかみのたかみは寒さが苦手。今からもう春が待ち遠しいです!



2006-11-10

2006/11/10(Fri) サイレンに 秋の夜長も 緊迫す

  夕べ9時ごろ、霧降で火災発生というサイレンが鳴り、高井家の目の前の日光消防第2分団からポンプ車が出動しました。助手席に乗っているのは九代目。そうです、彼はあるときは板前、あるときは地元消防団員なのです。

 さいわい、火災はたいしたこともなく放水まで至らずに済んだそうですが、2,3日前にも奥日光で火事があり、その時は夜中の3時。いろは坂を登って途中まで行くと、鎮火の報が入ったそうです。なにせいろは坂は一方通行。しかたなく上まで登り、折り返してきました。

 これから、冬にかけて火の用心ですね。



2006-11-05

2006/11/5(Sun) はやばやと 海を渡りし サンタクロース

  アメリカの友人いわく、サンフランシスコの美術館のパーティで、12月に各国のメンバーがお国自慢の衣装を着て、ファッションショーをするそうです。何か着物を貸して、と言われ、すぐ思いついたのがこの帯。何年か前、紫のちりめんにサンタクロースやクリスマスツリーの絵を描いてもらいました。それ以来、暮れの外国の方々とのパーティには欠かせないお気に入りのアイテム。緑の八掛けに赤の帯締め。帯止めは松ぼっくり!ちょっと拡大してみて。

 12月クリスマス一色の外国で、きっとこの帯は大人気でしょう。高価な西陣も素敵ですが、こんなユーモアも、国際親善にぴったりかもしれませんね。

 でも、貸している間、私は締められないということか…



2006-11-03

2006/11/3(Fri) 十三夜 名残の月の 静けさや

  今日は十三夜。外国人の友人には「セカンド・ツキミ」と教えてあげました。日光ではお団子は十五夜は15個。十三夜は13個。でも、地方によりどちらも12個(1年の月の数)というところもあります。高井家のお団子は13個でしたが、友人には忌み数なので、12個作ってお届けしました。

 この頃になると樋口一葉の「十三夜」を思い出します。私は主人公のおせきのまねをして、黒の長い羽織を作ったこともありました。人生のままならぬせつなさを描いた名作です。

 今年は子供たちもいない静かなお月見。大人だけでしんみりとお酒を飲みました。神橋でのイベントも、今回はお天気大丈夫だったようで、よかったですね。



2006-11-02

2006/11/2(Thu) 雅なる 日光の午後 観楓会

今日は輪王寺境内にある逍遥園という日本庭園で、観楓会がありました。日光では、春の観桜会と並んで、紅葉をめでる行事は盛んで、社寺だけでなくいろいろな場所で行われます。今年の紅葉は遅い、早い、赤がいい、黄色がいいと、毎年ながら新たな気分で、その美しさに感嘆するのです。

輪王寺逍遥園は小堀遠州作といわれる回遊式の庭園で、ゆったりとした池の周りの楓も、とりどりに色づいてとてもきれいでした。

九代目はお出入り業者の会の幹事長なので、おかみのたかみは今日は大女将と一緒に「嫁姑そば」を売りました。この間まで「夫婦そば」と冷やかされましたが、今度はしょっぱいかな…



2006-11-01

2006/11/1(Wed) 四季咲きの 花忘れずに 紅葉待つ

  高井家の庭のあやめは今満開。春の写真ではありません。後ろに色づいたドウダンツツジが見えます。そうです、5月にも歌ったあのアヤメが、再々度咲きました。四季咲きといって、春、夏、秋、そしてもう霜が降りるか、という頃まで咲いてくれます。

 最近、紅葉シーズンでおかみのたかみも超忙しく、日光NEWSをなかなか更新できずじまい。気がつけば、いつのまにか紅葉前線もいろは坂を下り、御用邸あたりまで迫ってまいりました。

 これから1週間ぐらいは、山内の二社一寺付近もだんだん彩づいてくることでしょう。連休中は国道の渋滞が心配ですが、たまには車を降りて歩いてみるのも良いかもしれませんね。


(2021/1/16追記)この投稿の花は、アヤメではなく、カキツバタでした。


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