2007-09-24

2007/9/24(Mon) 幸の湖の 秋は行く雲 寄せる波

  暮れなずむ男体山の雲。千手ヶ浜の岸辺に寄せる波の音を聞きながら、後姿の高井家九代目はなにやら物想いにふけっているようです。「わしの人生もこうしてくれていくのじゃな…」とでも思っているのでしょうか。じつは、「今夜は何を食べようかな。」と考えていたのでした。

 久しぶりの休日、こうしてほっとする自然が身近にあるというのは幸せです。「貴婦人」という名の白樺がある小田代ヶ原では、大雨の後、3年ぶりの幻の湖が出現していましたが、それを知ったのは帰宅してからのTVのニュース。通りかかった時は「あれー、水溜りが出来てるよー。」程度の感想。やっぱり風流には程遠い私たちでした。反省。



2007-09-17

2007/9/17(Mon) あきつ来て なほ恥ずかしき かきつばた

  あらら。ちょっと見えづらいかもしれませんが、クリックしてみて下さい。季語が重なっているのではありません。本当にそうなんです。庭の池の杜若がまた咲いています。トンボさんも止まってはみたものの、なんだかお互いにきまり悪そうに…

 このごろ石楠花もまた咲いてしまったし、地球温暖化の異常現象は、ついに日光市本町まで来たか!

 でも、ご安心下さい。この杜若は四季咲きで、年に何回も咲くのです。もう一回、紅葉の燃える頃から霜の降りる晩秋にも。

毎日毎日、チドメグサ退治で庭に這いつくばっていると、こんなことが楽しいおかみのたかみ。なんか、寂しいかも。



2007-09-14

2007/9/14(Fri) 秋空に 思いを馳せる 絹の道

  今日は日光市総合会館で、NCIA日光市国際交流協会主催の「敦煌について知ろう!」という講演会がありました。講師は大正大学大学院仏教学研究科の関口中道氏。今年の2月に研究のため敦厚を訪れた時の経験をもとに、シルクロードの印象、現地での生活の様子、珍しい食べ物などをたくさんの写真とともに説明して下さいました。

 敦煌は、日光市とは友好交流都市の締結を交わしております。仏教圏とイスラーム、漢民族と西アジアの民族との交流が、シルクロードの上でつながっていく様子がよくわかりました。

タイトル前のツーショットは、NCIA文化部会長のイーストマン真理子さんと、講師の関口さんです。お疲れさま!



2007-09-09

2007/9/9(Sun) 秋風に 源泉恋し 湯の香かな

  台風一過。まだまだ暑い秋の始まり。奥日光ではさすがに風もひんやりしてきました。先日の台風9号は日光も直撃。湯元の旅館では浸水や暴風による被害も出たそうです。

 秋になると、なんといっても恋しいのが、温泉の湯煙。湯の湖から右に折れて奥に入ると、温泉寺や湯元温泉の源泉があります。硫黄の香りに誘われて源泉小屋に近づくと、足元では小さくぶくぶくと白濁のお湯が湧いています。おもわず手を入れてその暖かさにホーッとしていると、「あー、全身入りたい!」。

 これからの季節、温泉ですね。



2007-09-05

2007/9/5(Wed) 秋の朝 夢から覚めて チドメグサ

  九月。朝の庭に漂う空気はすっかり透明です。紫のミソハギも最後の穂を揺らしています。苔むした地面は緑のじゅうたんのようで…いいなぁ、秋の庭も。

 と、思いきや。なんと、苔の緑が鮮やかだと思っていたら、よそ者が!よく見ると、小さい緑の雑草が苔の間にはびこっていました。しかも、いつのまにか庭中びっしりと。つまんでみると、糸のような茎が地面を這って、苔の表面を覆い尽くす勢いです。

 さっそく調べてみたら、憎っくきその名もチドメグサ。昔から止血作用があるのでこの名が。ゴルフ場の芝の大敵で、除草は大変だそうです。高井家の庭は、樹齢100年以上の弱った樹もあり、また、なにより苔も心配なので除草剤も使えそうもありません。そこで、手で草むしり。毎日格闘して、夢にまで出てきそうです(涙)。



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