牡丹も満開。
カキツバタも金平糖ツツジも、小来川のお母さんツツジもバナナツツジも。
鶯は鳴くし、モリアオガエルは合唱するし、新緑は目にしみるし。
高井家の庭はにぎやかです。
今、高井家の庭は牡丹の花が満開です。
連休中の暖かさで、一気に咲きました。
朝、まだまだ固いと思っていたつぼみが、本当にあっという間にいっせいに開いたのです!
花が目覚めたのか?
それとも自分が目覚めたのか?
庭の向こうの山の緑も見上げるたびに萌え揺らぎます。
もう、鶯なんて朝からケキョケキョ、キョロロロ~♪
声につられて窓辺を見ると、すぐそばのイチイの木の枝で鳴いています。
「テープですか?飼っているのですか?」
都会のお客様によく聴かれますが、
「いた、いた!あれが鶯なんだ~」
と妙にその姿の地味さに感心していらっしゃるのが面白いです。
3月6日は啓蟄。
敷松葉は啓蟄を待って片付けますが、日光はまだまだ霜の心配があるので、半分だけ取りました。
ぽかぽか陽気に、おもわず牡丹の花芽もニョキニョキと。
今年はたくさん芽をつけているので、ゴールデンウィークが楽しみです。
啓蟄になるとお出かけしたくなるのは虫さんだけではありません。
観光のお客様も。
どんどん埋まってくる予約帳とにらめっこしながら、庭のお手入れの予定を立てなくては…。
ついに、おかみのたかみの農閑期ならぬ庭閑期は終わりを告げたのでした!
こんなに寒い雪の朝なのに、牡丹の新芽はこんなに赤く膨らんでいます。枯れたような枝に、祈る手のような形。
「お願いしますだ。もう雪はかんべんしてくだされや。」と言っているに違いありません。
大輪の薄ピンクの花が開くのは、ちょうど2ヵ月後。ゴールデンウイークの頃です。そう思うと、季節のスピードってすごいなぁ…
4日、桃の節句が終わった途端、雪が降りました。久しぶりの積雪に、庭もいっとき別世界。
軒の牡丹の赤い新芽も、寒さに震えながら、それでも元気そうです。きっと頭にかぶった白い雪と、出番のタイミングを相談しているのではないでしょうか。
母の日に、子どもから「お母さんありがとう」というメールが届きました。たったそれだけの言葉が、心温まる贈り物。携帯までも、ぬくもりが…実は、庭仕事が多いので、いつでも携帯は肌身離さず。着信音で手に取る時は、すっかり自分の体温で温まっているのです。
今年は、牡丹がたくさん咲きました。このような大輪が40個も!一年のほとんどをじっくり開花の準備をして、咲く時はいっせいに「わっ!」と驚かすように咲き誇ります。大女将はお仏壇に一番花を。高井家では、母の日の花というと、カーネーションではなくて牡丹なのですね。