敷き松葉 一夜明けたら 雪化粧
今年も無事、庭のお仕事が終わりそうです。
井戸蓋と蹲を青竹にして新年の準備が間に合いました。
と思ったら雪。
一気にモノトーンの世界に。
一年のあれやこれやを優しく包んで、美しい朝でした。
敷き松葉 一夜明けたら 雪化粧
今年も無事、庭のお仕事が終わりそうです。
井戸蓋と蹲を青竹にして新年の準備が間に合いました。
と思ったら雪。
一気にモノトーンの世界に。
一年のあれやこれやを優しく包んで、美しい朝でした。
秋の婚礼シーズンは、紅葉🍁に助けられます。
今日は重厚な白無垢の打ち掛けの花嫁さんが映えるように、テーブルフラワーに庭の紅葉を飾ってみました。
先週は羊羹カットの飾りにも登場❣️
秋真っ只中に嫁いでいく花嫁さん、お幸せに❤️
今日は東照宮の秋の例大祭。
さわやかな秋のお天気の中、つつがなく執り行われました。
境内は千人行列に参加する市民や、見物する観光客でとても華やかで賑やかでした。
直会の余韻も落ち着いて、静けさの戻った客殿の窓辺に立つ九代目。
今年も無事にお祭りの行事ができたことにほっとしているところでしょうか。
裏方ならではの感慨深さです。
某テレビの取材の下見がありました。
なんでも高井家の昔の蕎麦屋時代の話を聞きたいとのこと。
江戸時代からの「栗山蕎麦 高井屋」のことですね。
江戸時代の写真や記録はありませんが、明治以降の文献などに登場する話をしました。
当人は無頓着なので、ほとんどはお客様が教えてくださったり、コピーをくださったりしたものですが、読み返してみると畏れ多い評判だったようで…
大正の田山花袋の書いた記事に
「入町にある高井屋の蕎麦で、栗山蕎麦といって昔から有名だが…(中略)、ここで3、40分待って、山内流に打って貰うと、何処に行って食った蕎麦より旨い。東京で名物の蕎麦は無論の事、信州更科でも、野尻でも、戸隠でも、何処の蕎麦でも此処には及ばない…」
とあるそうです。
こんなことを読んだら、もう怖くて恐ろしくておいそれとは真似事の蕎麦打ちなど宣伝できないよ、と九代目は言います。
そんなわけで、今は細々と、悶々と、悩みながらそばを打っているわけですが、きっと収録され放映されたりしたら、期待されちゃうだろうなぁ…。
今でも時々蕎麦好きな方が訪ねていらっしゃることも。
蕎麦包丁だけは100年以上前の立派なものを使っているんですけど、軽々しく昔話できませんよね。
播磨屋の初代中村吉右衛門が日光を訪れ、高井屋の蕎麦を食べたくて残した一首「夏草のそば屋の道を尋ねけり」に答えられるでしょうか。
秋の婚礼フラワー。
色彩鮮やかにテーブルを飾るのは、元気の出そうなビタミンカラーのお花たち。
婚礼のテーブルフラワーは、いつも宇都宮のお花やさんが創ってくれます。
お料理が並ぶ前から、華やかに、美味しそう!に見えませんか?
テーブルフラワーもそうですが、床の間のお花を生けるたびに、おもてなしのお座敷のしつらいは、最後にお花が登場することで生命が吹きこまれるような気がします。
この日は、国際結婚の新郎新婦さん。
ご参列の皆様も素敵に輝いていらっしゃいました。
お幸せに!
本日のお花たち。
庭からのお花は季節のメッセージ。
というとカッコいいのですが、
だんだん高井家の庭の花も残り少なくなって、本当に何もない時はカボチャ君の出番も…笑。
みんな賑やかに、
いよいよ秋ですよ❣️て言ってくれています。
早や、今年も秋風が吹く季節。
高井家の庭の池では季節外れの藍色の花。
毎年、狂い咲きですか?と聞かれるたびに説明する「四季咲きのカキツバタ」です。
12月初めまで何回も咲きます。
紅葉にはまだ早い、でも夏の山野草も一段落した静かな庭に鮮やかに咲いて、うらさみしい秋の気分を慰めてくれます。
めぐりゆく季節、そして繰り返す命の営み。
青?紫?藍?
何とも言えない日本の色です。
先週の13日は十五夜。
残念ながら曇りのため、夕方からお団子とお供えでお待ちしておりましたが、お月さまにはお会いできませんでした。
その代わり、都会からのお客様はお供え飾りを珍しがってくださり、お帰りにはお団子をひとつまみ。
お砂糖にお醤油を垂らしただけのタレで、最初は15個あったお団子も9個に。
実は、女将のたかみもお運びしながら内緒で食べてました!
昔、「よその家のお団子をもらうと長生きするんだよ」と大女将が教えてくれたので、お客様、めでたし、めでたし。
新年会も一段落して、個人的なお祝い事やご会食。
静かな夜の高井家もオツなもの💕
最初のお料理が、お客様に出会う時、宴の幕が上がる、って感じがいいですね〜。
冷の地酒にしようかな。
ワインにしようかな。
冬の高井家名物、アラジンストーブがお出迎えします🧡
長い間ご無沙汰です。
とうとう平成最後のお正月となってしまいました。
写真機能の問題でアップできずに季節は廻り、歳月は流れ、気が付いたら2019年も早や一ヶ月が過ぎようとしております。
おかげさまで高井家は元気です!
今年もよろしくお願い申しあげます。
写真は今年の初詣から帰った九代目と女将です。
よく見ると参道を歩いたせいで靴が真っ白。
お天気の良い穏やかなお三が日でした。
平和な年になりますように。