2006-06-21

2006/6/21(Wed) 日本の 子らの明るき 瞳かな

今日は東京の昭島市立拝島第三小学校の6年生の皆さんが、日本文化を学びに高井家を訪ねてくださいました。今年で4年目ですが、今年のテーマは「ゆばについて」・「日本の作法」についてです。

広間で畳の歩き方、おじぎの種類、座布団の前後、お箸の使い方など知っているようで知らない、でも知っておくと一生役に立つ、といった日本文化を学びながら、日光名物「生ゆばのおさしみ」を賞味。最後に茶道も体験しました。

印象的だったのは、第三小の皆さんの姿勢のいいこと!背筋が伸びて実に爽やか。こういう若い方達がこれからの日本を背負って世界に羽ばたいていくと思うと、頼もしいですね。



2006/6/21(Wed) 大石に 彫らるる遺産に 郭公の声

 日光市内の国道を上がってまいりまして、神橋のとなりの日光橋を渡ると、つきあたりの石段にこの大きな世界遺産の碑が見えます。神橋見物の賑わいを聞きながら、近頃この石碑の前で記念撮影をする人が絶えません。元栃木県知事の渡辺さんの揮毫で「日光の社寺」と刻まれています。本当にいつ見ても外国人が写真を撮っている…やはり世界遺産効果は大きいですね。

この間、梅雨の中にもかかわらず郭公が来て日光の風光明媚を誉め讃えておりました。「ニッコー、カッコー、ニッコー、結構!」??…いやはや出来すぎた話ですが…そこが日光の魅力ですなあ。じつに。



2006-06-15

2006/6/15(Thu) 白糸の 花寄り添いて 伸びをする

  シライトソウです。白糸の滝で思い出しましたが、今高井家の庭の真ん中で咲いています。繊細で可憐なわりに見頃が長く楽しめるところがえらいです。たしか近所の東京大学植物園にも築山にびっしり群生してたような。日光は梅雨時でも苔の美しさとともにいろいろな花が咲き、目を楽しませてくれます。

 写真を撮り忘れましたが、今年の庭はクマガイ草やエンレイ草も増えてよく咲きました。本当に床の間の茶花にはぴったりで助かっています。毎年、花や生き物の「高井家庭歳時記」を記録しようと思うのですが、忙しさに追われ気がつくと見過ごしてしまったりすることばかり。たまには縁側でぼーっとしながら枝豆でビールの休日。いいな~。シライトソウを見ていたら素麺も食べたくなってきました。



2006-06-13

2006/6/13(Tue) 「世々をへて 結ぶ契りの 末なれや この滝の尾の たきの白糸」

う~む。どうも見事だと思ったら、昔の偉い方の歌です。文明18年(1486)、京都聖護院のご門主様が滝尾神社に参詣した時に詠みました。東照宮の裏にある私の大好きな行者道半ばの「白糸の滝」です。最近は森が切り開かれて昔のうっそうとした神秘さが失われつつあります。

 この滝のそばにはこの歌碑とともにもう1つのモニュメントがあります。「ジョン・K・エマーソン。日本の友」。第2次世界大戦前後駐日公使として日光に滞在し、帰国後書いた回顧録の題名も「日本の糸」とつけたぐらいこの地を愛していました。きっと散策しながらこの滝を眺めたのでしょう。日本人よりもこの静寂を理解していたのですね。写真には写っていませんが、今この滝の向かいは駐車場。歌が心に沁みます。




2006-06-12

2006/6/12(Mon) 朝もやは 山の小人が ご飯炊く

  あー、今日も夜が明けて忙しい一日が始まる。早朝、窓を開けて山を見上げると木々の間からたなびく朝もや!最近超過密スケジュールで窓の外を見る余裕もありませんでした。そうか、小人さん達も元気で頑張っているんだなー。

 子供たちが幼稚園の頃、先生が「お山から白い煙が上る時は、山の小人さんがご飯炊いているんだよー」と教えてくれました。子供らは早起きをするとそれが見られるのを楽しみにしていましたが、大きくなるにつれ夜更かしをするようになり小人さんのことも忘れてしまったようです。

 6月のこの時期にこの朝もやを見ると、先代が亡くなった朝、いつもと同じように小人さんがご飯を炊いていることにひとり感動したことを思い出します。



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