2007-04-08

2007/4/8(Sun) カタクリの 姫の目覚めや 午前九時

  高井家の庭では、今カタクリがまっ盛り。いつのまにかあちこちに増えて、その軽快な花姿を披露しています。去年、ちょうどフィギュアスケートの荒川静さんのイナバウアーみたい、と書きましたが、どうしてこんなに反り返って咲けるのでしょうか?

 カタクリは夕方になるとその花弁を傘を閉じるようにたたみ、朝日を浴びながらゆっくりと開いてくるくるしていきます。今日こそ見頃かな、と楽しみに早起きして庭に出ても、咲いている場所によってはなかなか目が覚めません。9時ごろになってやっとおもむろに開き始めるその姿は、まるでお姫様が大きく目覚めの伸びをしているようです。



2007-04-06

2007/4/6(Fri) 春あらし 親のこころや 巣立つまで

  今年も2階の軒下に鳩さんが巣を作りました。しばらく庭でクーック、クッククー、と鳴きあっていたと思ったら…ということは、お見合いが成立して、卵が巣の中にいるのでしょうか?いつも1羽がずーっとお守りをしています。

 最近は急に霜が降りたり、雷が鳴ったり、大風が吹いたり天候が不順。雛がかえるまで親も心配ですね。鳩さんが来ると、高井家の庭の生き物たちがそろそろ目を覚まし始めます。

 それにしても、ここで生まれた鳩さんは、大きくなるとどこに行くのでしょうか?毎年2羽育って行くのですが。



2007-04-01

2007/4/1(Sun) 開山の 祖をしのびつつ 古道行く

  今日は4月1日。「開山会(かいざんえ)」です。奈良時代766年に日光山を開山した勝道上人の命日です。東照宮裏の古道・滝尾道入り口近くの開山堂で法要が毎年執り行われます。そのお堂に裏には勝道上人のお墓があり、苔に包まれてひっそりと静かに眠っています。輪王寺一山の僧侶の鮮やかな僧衣が、まだ枯れ木の深山に美しく、読経の声も厳かに響きわたりました。

 うららかな春の木漏れ日を浴びながら、滝尾道の散策はいかがでしょうか。神橋から滝尾神社まで片道1時間ぐらい。だれもいない史跡めぐりもまた格別です。

 明日はいよいよ強飯式です。



2007-03-29

2007/3/29(Thu) 霧降の 滝を遠くに 午餐かな

霧降に「山のレストラン」という洋館があります。カナダ風の建物が高台にあり、バルコニーでも食事が楽しめます。春浅い見渡すかぎりの山々の中に、優美な滝の姿が。

「霧降の滝」。今から10年ぐらい前に、叔父の入江観という洋画家が、郵政省の依頼でこの滝の絵を描きました。その絵は50円切手として発売されましたが、原画の色と、印刷された切手の色合いがあまりにも違うのでびっくりしました。

霧降の滝は、静かな女性的な滝で、「山のレストラン」のさりげない暖かさのサービスを受けながらいただく昼食は、自然の景色と相まってなんともいえない贅沢です。



2007/3/29(Thu) 純白の 命の炎 水芭蕉

  高井家の庭の池の水芭蕉がいよいよ咲き始めました。暖冬だったとはいえ、今年は3月になり寒さがぶリ返してきたので例年よリ1週間遅れ。でも、今日はうららかな春の日。庭の花たちも急に忙しくなりました。

 いつも思うのですが、水芭蕉の花は、白い苞の形がまるでロウソクの炎のように見えます。水辺に清らかな姿で並んで咲く姿は、いっせいに水の精があちこちでポッと春の命をともしているように見えるのですが...

 可憐な花の白と、若い葉のみずみずしい緑との対照が美しいですね。



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