17日、18日と輪王寺薪能が行われました。あいにく2日目の夕刻はミスト・シャワーのような雨。濡れた能舞台を一生懸命雑巾掛けするスタッフの方々です。ずっと続いた猛暑も、この涼しい雨で一息つけたのは良かったのですが、カッパを着ての鑑賞となりました。また、装束の保護のため演者は能面もつけずに紋付姿。でも、かえって能の所作をじっくりと見ることが。
毎年、輪王寺さんの薪能が日光の秋を運んで来ます。夏の終わりの境内で、暮れゆく空に響く蝉の声を聞きながら、かがり火が夕闇に映える時間までゆるりと浸る幽幻の世界。それを楽しみに都会のお客様はホテルまでとっていらっしゃいます。お天気を案じながらの開催はご苦労も多いことでしょう。