2008-06-17

2008/6/17(Tue) 青梅は 銀のためいき 水の中

  梅雨の晴れ間が続きます。今日は、青梅が届きました。これは、白加賀という種類の大きな梅。さっそく煮梅を作るために、かわいそうですが針を刺しました。針といっても、竹串をまとめて輪ゴムでしばり、梅の表皮に細かい穴をあけるのです。こうすると、煮ても皮が破れることなく姿の良い煮梅が出来上がります。

 針のあと、水に入れると、梅は産毛に包まれ銀色に輝きます。時々気泡が上がっていく様子は、まるで青梅が水の中で、小さなため息をついているような静かな世界。

 たくさん仕込んでくたびれたので、残りは梅ジュース、梅酒にまわすことにしました。出来上がりが、楽しみ♪



2008-06-16

2008/6/16(Mon) 紅白の 花に思案の 寿老人

  高井家の庭の寿老人が、人差し指であごひげをなでながら笑っています。白い花はシライトソウ。しかもこれは糸が太いので、木綿の白糸。この赤い花は…つつじ?さつき?

 春に早くから咲き出すのが、つつじ。そのあと、葉っぱの新芽が出た後に色とりどりに咲き乱れるのがさつき。毎年、この区別に悩むのですが、さつきは、さつきつつじというつつじの一種だそうで、ますます複雑です。いずれアヤメかカキツバタ、というところでしょうか?

 池のまわりでは、カキツバタ、ニッコウキスゲ、シライトソウ、サツキ、フタマタイチゲなど、本当ににぎやかです。



2008-06-10

2008/6/10(Tue) 脈々と 続く祈りは 梅雨空に

  昨日は、東照宮で表千家の献茶式が執り行われました。毎年、表千家さんと裏千家さんが交互に家康公に抹茶を献備する儀式です。

 午後になり雨模様の中、和服姿の女性が三々五々山内の境内を傘を差してそぞろ歩く姿を見ていると、日本は本当に美しい国なんだなぁ、とあらためて思います。雨に濡れた緑がいっそう瑞々しく感じられるせいでしょうか。

 海外でも日本国内でも、災害や事件が続き、気候も不順。なんとなく心が沈みますが、申し訳ないくらい静かな日光の平和をかみしめた一日でした。



2008-06-08

2008/6/8(Sun) 中庭に 緑と白の 風渡る

今、田母沢の御用邸は緑が霧雨で美しい季節です。表に広がる庭園も手入れが行き届いて素晴らしい眺めですが、このような中庭もまた見事です。

どの部屋からも、緑が見え、またデザインされた白砂も映えて、邸内を吹き抜ける風もまことに爽やか。午後の遅い時間にお邪魔すると比較的すいていて、ゆっくり拝見することが出来ます。ところどころ建物の下をくぐり中庭に通じる石段は、庭師さんが手入れをするための通路だそうです。長靴をはいたまま縁側でお茶を飲む高井家と違って、思わず頭が下がりました。



2008-05-28

2008/5/28(Wed) 蛙鳴く 雨雲近く 風重く

  毎日、毎日、蛙の合唱が絶好調です。今、高井家の庭の池では、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、そしてやや弱気になってきたヤマアカガエルの混声大合唱です。コロコロrrr、クルクルrrr、ホエェ~♪てな感じ。

 池の掃除をしていたら、シュレーゲルアオガエル君に出会いました。最近は彼等の声が一番威勢がいいみたい。蛙さんたちが喜んで鳴き始めると、どこからともなく雨雲が近づいてきて、風が湿ってくるのが分かります。日光では、いろいろな行事やお祭が続きましたが、一段落しておかみのたかみも、すっかり庭の仲間になってしまいました。



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