2008-07-03

2008/7/3(Thu) 伝統は 継がれてすがし 夏の朝

昨日は、田母沢御用邸にて茶道の講習を行いました。生徒さんは、東京の昭島市立拝島第三小学校の伝統文化を学ぶグループの皆さん。講師は、竹内仙玲先生です。

お天気もよく、爽やかな風の通るお座敷で、庭の緑を眺めながら、紫陽花の和菓子でお抹茶。可愛い生徒さんたちはお行儀よく真剣な面持ちで、茶道の精神である思いやりの心や「真・行・草」のおじぎの仕方などを学びました。

最後にいよいよ、日光名物「湯沢屋さんの酒饅頭」。創業文化元年の伝統の味を楽しんで、一つのことをずーっと守り続ける努力に感心しました。



2008-06-28

2008/6/28(Sat) 大とんぼ 新しき空 見上げたり

  昨日の朝、雨に濡れたサツキの花びらを掃除していたら、なにやらシマシマの生き物が?おや!オニヤンマさん。お目覚めおめでとうございます。大きなトンボは、やはり大きなヤゴから。黄色と黒の、まるで阪神タイガースファンのような模様は力強いですね。

 でも、羽化して間もないのか、近くに寄っても、空を見上げてジーっと動きません。きっと羽がちゃんと伸びるのを待っているのでしょうか。お昼には、抜け殻だけが取り残されていました。

 高井家の庭でさえ、こうしてひと夏だけの生き物たちの物語が日々生まれています。日光の山々を想像すると…。自然はすごいですね!



2008-06-17

2008/6/17(Tue) 青梅は 銀のためいき 水の中

  梅雨の晴れ間が続きます。今日は、青梅が届きました。これは、白加賀という種類の大きな梅。さっそく煮梅を作るために、かわいそうですが針を刺しました。針といっても、竹串をまとめて輪ゴムでしばり、梅の表皮に細かい穴をあけるのです。こうすると、煮ても皮が破れることなく姿の良い煮梅が出来上がります。

 針のあと、水に入れると、梅は産毛に包まれ銀色に輝きます。時々気泡が上がっていく様子は、まるで青梅が水の中で、小さなため息をついているような静かな世界。

 たくさん仕込んでくたびれたので、残りは梅ジュース、梅酒にまわすことにしました。出来上がりが、楽しみ♪



2008-06-16

2008/6/16(Mon) 紅白の 花に思案の 寿老人

  高井家の庭の寿老人が、人差し指であごひげをなでながら笑っています。白い花はシライトソウ。しかもこれは糸が太いので、木綿の白糸。この赤い花は…つつじ?さつき?

 春に早くから咲き出すのが、つつじ。そのあと、葉っぱの新芽が出た後に色とりどりに咲き乱れるのがさつき。毎年、この区別に悩むのですが、さつきは、さつきつつじというつつじの一種だそうで、ますます複雑です。いずれアヤメかカキツバタ、というところでしょうか?

 池のまわりでは、カキツバタ、ニッコウキスゲ、シライトソウ、サツキ、フタマタイチゲなど、本当ににぎやかです。



2008-06-10

2008/6/10(Tue) 脈々と 続く祈りは 梅雨空に

  昨日は、東照宮で表千家の献茶式が執り行われました。毎年、表千家さんと裏千家さんが交互に家康公に抹茶を献備する儀式です。

 午後になり雨模様の中、和服姿の女性が三々五々山内の境内を傘を差してそぞろ歩く姿を見ていると、日本は本当に美しい国なんだなぁ、とあらためて思います。雨に濡れた緑がいっそう瑞々しく感じられるせいでしょうか。

 海外でも日本国内でも、災害や事件が続き、気候も不順。なんとなく心が沈みますが、申し訳ないくらい静かな日光の平和をかみしめた一日でした。



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