2012-09-26

2012/9/26(Wed) 底紅の 花を名残の 夕べかな

 暑さ寒さも彼岸まで。今年の夏は長かった。そして暑かった。急にいっきに冷え込んで、クーラーの翌日は暖房という日光です。

夏の茶花として活躍した宗旦槿(そうたんむくげ)が、今頃になって朝夕に交代しながら咲いています。これは、底紅(そこべに)という種類で、白い花の中心が赤くまるで日の丸のようですが、韓国の国花でもあります。

一日で終わる花なので、夜の床の間に活ける時は、今日いちにち働き終わってつぼみかけているのか、これから明日の朝にかけて開くつぼみなのか見極めが難しい。

ほの暗い床の間にポッと白く、そして命の燃えているかのかのような真っ赤な底紅。利休さんの孫・宗旦さんが愛しただけあって、一輪でも胸を打たれる花です。



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