強飯式の掛け軸の続きです。
奈良時代に勝道上人が日光山を開いて盛んになった山伏の修行。
御本尊のお供えを人々に分かち与えたことが起源と伝えられています。
三升の山盛りご飯を「七十五杯残さず頂戴しろ!」と責めながら差し出す山伏に、裃姿の頂戴人は頭を下げて、そのご飯を高くおしいただく姿は迫力満点。
実は、この椀はすごく重い上に、口上が長く続くのでますます重くなり、腕が大変。
九代目も何年か前頂戴人を努めました。
先代から、亡くなる前に内緒で、
「ご飯を掲げながら肘を畳につければ楽だぞ」
と聞いていたので大丈夫だったそうです。
しかし、お腹がつかえて前に伏せることができない人はどうだったのでしょうか。
やはり、何事も腹八分目ですね。
強飯式が終わると、さあ、これで日光にも本当の春が来ます。
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