おかみのたかみは、初めて骨董品やさんで買い物をしてみました。柏の葉文様の朱漆の小皿です。
谷崎潤一郎ではないですが、漆の輝きは、魅力的ですね。木のあたたかみと、漆のやさしいぬくもりが手のひらに伝わってきます。おかげさまで胡麻豆腐もいっそう美人に見えるではありませんか。
収穫の秋、食欲の秋ですが、こういうお買い物の収穫もまた楽しいものですなー。ふむふむ。
でも、蔵をよく見たら、うちにも同じようなものが…。やっぱり、まず、うちにあるものを整理整頓しなくちゃいけないかも。
おかみのたかみは、初めて骨董品やさんで買い物をしてみました。柏の葉文様の朱漆の小皿です。
谷崎潤一郎ではないですが、漆の輝きは、魅力的ですね。木のあたたかみと、漆のやさしいぬくもりが手のひらに伝わってきます。おかげさまで胡麻豆腐もいっそう美人に見えるではありませんか。
収穫の秋、食欲の秋ですが、こういうお買い物の収穫もまた楽しいものですなー。ふむふむ。
でも、蔵をよく見たら、うちにも同じようなものが…。やっぱり、まず、うちにあるものを整理整頓しなくちゃいけないかも。
高井家の広間で結婚披露宴がありました。驚いたことに、新郎新婦の初の共同作業は、ケーキカットならぬ「羊羹カット」!
金箔を散らした大きな水羊羹にナイフを入れました。これから始まるお二人の、甘い生活を思い起こさせるような、なかなか気の利いた演出ですね。
当店では初めてです。実は、当日の朝になって知らされたので、器やナイフは急遽準備しました。いつもは和風オードブルの盛り合わせをする木製の盛台。パン切り包丁に、真っ赤なリボンをアレンジして。
列席の皆さんに幸せを分かち合っていただけて、本当に良かったですね。
これは、お座敷のすぐ前のフシグロセンノウ。お盆花と呼ばれることもあるように、去年は8月の中旬に咲きました。今年は、今頃になって咲き、いつのまにか朝夕寒い秋の風に揺れています。隣ではススキが大きな穂を揺らしているというのに。まるで、出遅れた役者のよう!
庭を掃いていると、小さなモリアオガエルの子どもたちがピョンピョン遊んでいます。最近なんだか、暦の季節と自然界の様子が少しずつずれているような気がしませんか?
とはいいながら、人間も自然の一部なのですが、つい自分たち中心に地球を考えてしまっているのかもしれません。草花や虫や生き物たちは、人間社会の都合ではなくて、生命力の本能で自然に寄り添って生きている…。今年の紅葉はどうでしょうか。
14日は中秋の名月。縁側にススキを飾り、十五夜様にお団子と野菜や果物をお供えして、待ちました。盃を重ねること数時間。しかし、ついにお月様には会えませんでした。
この連休中、日光ではよさこい祭りが開かれ、観光のお客様も大勢訪れ、町中はとてもにぎやか。昼間は車も渋滞して大変だったようです。
夜は、うって変わって静寂を取り戻し、夜気もひんやりと。こうしてただひたすら名月を待ちわびていると、いにしえから伝わる日本人のDNAを感じるような気が…お酒のせいかな?
月が出なくとも、幸せな夜ですね。
風が透き通って、急に秋めいてまいりました。窓を開け放った夜のお座敷。庭の外灯もなんとなくしのびやかに見えます。
すると、どこからともなく虫の声。リーリーリー、シー、ジジジジ、スイッチョン。いろいろな種類の虫の声が。
「スーイッチョン!」あれ?ずいぶん大きな声だなー。近いぞ。どこかな?
声の主の姿を探していたら、なんとお座敷の中。しかも、床の間の上の方。よく見ると、床柱につかまって、きれーいな緑色のウマオイが、一生懸命羽を震わせていました。携帯でパチリ。
床柱とは、さすが秋の主役。風流ですなー。恐れ多くて、思わず頭が下がりました。