2006-11-05

2006/11/5(Sun) はやばやと 海を渡りし サンタクロース

  アメリカの友人いわく、サンフランシスコの美術館のパーティで、12月に各国のメンバーがお国自慢の衣装を着て、ファッションショーをするそうです。何か着物を貸して、と言われ、すぐ思いついたのがこの帯。何年か前、紫のちりめんにサンタクロースやクリスマスツリーの絵を描いてもらいました。それ以来、暮れの外国の方々とのパーティには欠かせないお気に入りのアイテム。緑の八掛けに赤の帯締め。帯止めは松ぼっくり!ちょっと拡大してみて。

 12月クリスマス一色の外国で、きっとこの帯は大人気でしょう。高価な西陣も素敵ですが、こんなユーモアも、国際親善にぴったりかもしれませんね。

 でも、貸している間、私は締められないということか…



2006-11-03

2006/11/3(Fri) 十三夜 名残の月の 静けさや

  今日は十三夜。外国人の友人には「セカンド・ツキミ」と教えてあげました。日光ではお団子は十五夜は15個。十三夜は13個。でも、地方によりどちらも12個(1年の月の数)というところもあります。高井家のお団子は13個でしたが、友人には忌み数なので、12個作ってお届けしました。

 この頃になると樋口一葉の「十三夜」を思い出します。私は主人公のおせきのまねをして、黒の長い羽織を作ったこともありました。人生のままならぬせつなさを描いた名作です。

 今年は子供たちもいない静かなお月見。大人だけでしんみりとお酒を飲みました。神橋でのイベントも、今回はお天気大丈夫だったようで、よかったですね。



2006-11-02

2006/11/2(Thu) 雅なる 日光の午後 観楓会

今日は輪王寺境内にある逍遥園という日本庭園で、観楓会がありました。日光では、春の観桜会と並んで、紅葉をめでる行事は盛んで、社寺だけでなくいろいろな場所で行われます。今年の紅葉は遅い、早い、赤がいい、黄色がいいと、毎年ながら新たな気分で、その美しさに感嘆するのです。

輪王寺逍遥園は小堀遠州作といわれる回遊式の庭園で、ゆったりとした池の周りの楓も、とりどりに色づいてとてもきれいでした。

九代目はお出入り業者の会の幹事長なので、おかみのたかみは今日は大女将と一緒に「嫁姑そば」を売りました。この間まで「夫婦そば」と冷やかされましたが、今度はしょっぱいかな…



2006-11-01

2006/11/1(Wed) 四季咲きの 花忘れずに 紅葉待つ

  高井家の庭のあやめは今満開。春の写真ではありません。後ろに色づいたドウダンツツジが見えます。そうです、5月にも歌ったあのアヤメが、再々度咲きました。四季咲きといって、春、夏、秋、そしてもう霜が降りるか、という頃まで咲いてくれます。

 最近、紅葉シーズンでおかみのたかみも超忙しく、日光NEWSをなかなか更新できずじまい。気がつけば、いつのまにか紅葉前線もいろは坂を下り、御用邸あたりまで迫ってまいりました。

 これから1週間ぐらいは、山内の二社一寺付近もだんだん彩づいてくることでしょう。連休中は国道の渋滞が心配ですが、たまには車を降りて歩いてみるのも良いかもしれませんね。


(2021/1/16追記)この投稿の花は、アヤメではなく、カキツバタでした。


2006-10-26

2006/10/26(Thu) 日足伸ぶ 午後の畳の 目を数え

 秋の含満ヶ淵(憾満ヶ淵)へ行く途中で、畳屋さんの前を通りかかりました。かわいい~!ちっこくていろいろな形の畳。う~む、考えましたなー。

この近くには、外国人に人気のホテルがあります。きっとこの道を歩きながら、「オー、タタミマット!」と言うかどうかわかりませんが、こんな小さな畳でもれっきとした和の世界。きっとよいおみやげになるでしょう。マイスター高畑畳店えらい、バンザイ!

昔、秋も深まってくると窓からさしてくる日足が、日ごと伸びてくるのを、畳の目を数えながら実感しましたっけ。あの午後の暖かさまで思い出します。



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