2006-11-14

2006/11/14(Tue) 愛はまだ 長々し夜を 忘れずや

初雪が降った12日、日光市総合会館では市民文化祭がありました。3日間にわたり市民のみなさんの絵画や書道など芸術作品を展示したり、児童生徒も参加して音楽祭も行われます。

実は、高井家九代目の祥ちゃんは、あるときは板前、あるときは消防団員、そしてまたあるときは観世流「謳晃会」のメンバーでもあります。恒例の文化祭最後の演目は謡。おかみのたかみは夫の晴れ姿を見ようと、毎年万難を排して見に。

ところが、今年は昼間は仕事で忙しく、出演する夕方にはすっかりくたびれて行けませんでした。後で聞くと、1000人のホールに観客は十数人。たぶん、家族関係者…

ごめんね。ごめんね。愛を忘れたわけじゃないんだよ。

…帰りを待つその日の夜の長かったこと。



2006-11-12

2006/11/12(Sun) 初雪や 思い出したる 寒さかな

  今日は初雪が降りました!写真ではあまりよく映りませんでしたが、しぐれるように大粒の雪です。高井家の庭は、やっと本格的に色づいてきたというのに…紅葉もびっくりして、引っ込んでしまいそうでした。でも、都会からのお客様は窓の外の景色に大満足です。一度に秋と冬の両方を楽しめたのですからねー。

 これからは日一日と寒さが厳しくなり、残る暦の薄さも気になります。冬支度とお正月の準備に追われる日々が始まります。忘れていた寒さを一気に思い出しました。おかみのたかみは寒さが苦手。今からもう春が待ち遠しいです!



2006-11-10

2006/11/10(Fri) サイレンに 秋の夜長も 緊迫す

  夕べ9時ごろ、霧降で火災発生というサイレンが鳴り、高井家の目の前の日光消防第2分団からポンプ車が出動しました。助手席に乗っているのは九代目。そうです、彼はあるときは板前、あるときは地元消防団員なのです。

 さいわい、火災はたいしたこともなく放水まで至らずに済んだそうですが、2,3日前にも奥日光で火事があり、その時は夜中の3時。いろは坂を登って途中まで行くと、鎮火の報が入ったそうです。なにせいろは坂は一方通行。しかたなく上まで登り、折り返してきました。

 これから、冬にかけて火の用心ですね。



2006-11-05

2006/11/5(Sun) はやばやと 海を渡りし サンタクロース

  アメリカの友人いわく、サンフランシスコの美術館のパーティで、12月に各国のメンバーがお国自慢の衣装を着て、ファッションショーをするそうです。何か着物を貸して、と言われ、すぐ思いついたのがこの帯。何年か前、紫のちりめんにサンタクロースやクリスマスツリーの絵を描いてもらいました。それ以来、暮れの外国の方々とのパーティには欠かせないお気に入りのアイテム。緑の八掛けに赤の帯締め。帯止めは松ぼっくり!ちょっと拡大してみて。

 12月クリスマス一色の外国で、きっとこの帯は大人気でしょう。高価な西陣も素敵ですが、こんなユーモアも、国際親善にぴったりかもしれませんね。

 でも、貸している間、私は締められないということか…



2006-11-03

2006/11/3(Fri) 十三夜 名残の月の 静けさや

  今日は十三夜。外国人の友人には「セカンド・ツキミ」と教えてあげました。日光ではお団子は十五夜は15個。十三夜は13個。でも、地方によりどちらも12個(1年の月の数)というところもあります。高井家のお団子は13個でしたが、友人には忌み数なので、12個作ってお届けしました。

 この頃になると樋口一葉の「十三夜」を思い出します。私は主人公のおせきのまねをして、黒の長い羽織を作ったこともありました。人生のままならぬせつなさを描いた名作です。

 今年は子供たちもいない静かなお月見。大人だけでしんみりとお酒を飲みました。神橋でのイベントも、今回はお天気大丈夫だったようで、よかったですね。



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