2008-01-17

2008/1/17(Thu) 薮入りに 蒸しきんつばの 褒美かな

  昨日16日は薮入りでした。大女将の話では、昔は修行中の小僧さんや女中さんが、お小遣いやお仕着せをもらって里帰りが許されたそうです。15日は小豆粥を食べたり、小正月といって女の人の骨休みの日といいます。そうかぁ、お正月も一段落して、みんなほっとするんですね。いいなぁ。当家の嫁は帰るところもありません。

 そんな時、湯元のお客さまから、「うちの女将さんから」と、お土産を戴きました。初めての「蒸しきんつば」です。美味しそう!よく見ると、きんつばの表に日光湯元の字が。あれ?どこかで見た色だなぁ…おおっ、湯元温泉の源泉が白く湧く様子にそっくりだー!

 湯元の女将さんのお心遣い。元気が湧いてきました。



2008-01-13

2008/1/13(Sun) 御橋過ぎ 初市の夜 静かなり

 昨日から今朝にかけて日光は雪化粧!その水墨画のような美しさは、連休中の参拝のお客様を魅了しているのではないでしょうか。

ゆうべは日光市内では初市がたち、九代目と一緒に年神様にお参りして、達磨を買いに行きました。一日中、ずーっと家の中で仕事をして、暗くなってから町に出ると、寒さのせいか、なんだかひっそりして、出店も2,3軒。達磨もちぢこまって残り僅か。

昔の初市の賑わいを思い出して、ふと寂しくなった帰り道、神橋のところに差し掛かると、白い雪にやさしく覆われた朱塗りの御橋がライトアップされ、それはみごとな神々しさでした。静かな夜だけに、心の中に灯がともされたように感じて、おなかに抱えた達磨さんにも見せました。



2008-01-10

2008/1/10(Thu) 松風の 音寿ぎて 春の釜

  今年も初釜の季節がやってまいりました。初釜とは、新年最初にかける茶席の釜のことです。高井家ではお正月明けから2月上旬まで、いろいろな流派の先生方が初釜のお席にご利用くださいますが、どのお席にも初々しく清らかな新鮮さを維持するということはとても難しいものです。

 春の光もうららかなお座敷で、釜の湯の煮え立つ音が松風のようにシューシューと優しく響いています。日の出のお軸、胴炭飾り、結び柳、梅に白玉椿。いつものように新年のしつらいを整え、お道具をあらためるうちに、おもてなしの一年が静かに幕を開けていくのを感じます。



2008-01-08

2008/1/8(Tue) 七草の 青さ眩しき 湯気の向こう

  昨日は七草粥でした。お正月のご馳走で疲れた胃腸をいたわるために、ということだそうですが、朝陽の差す台所で、真っ白なお粥さんの湯気の向こうに青々とした七草の鮮やかさを見るたび、「あ~、今年も春の命がめぐってくるのだな~」とほんわかしみじみ。

 ところが、七草の写真ではなくて、新春早々失礼致しますが、昨日は我が家の愛犬ラッキー君の四十九日でもありました。実は、彼は去年の11月20日に山伏茸の薬効もむなしく夢の国へ旅立っていたのです。昨日、お客様がお供えのお花を。12年間。いつのまにかお店の人気者なっていたラッキー君でした。

 あぁ、お粥のために庭の七草を探していても、尻尾を振って邪魔をする君はもういないんだね。



2008-01-06

2008/1/6(Sun) 春暁の 庭に湧き出づ 隠れ家の湯

 この一見お伽の国のペンション風の建物は…温泉です!

その名も「日光小倉山温泉・春暁庭ゆりん」。霧降高原アーデルスケートセンターわきの林道を入っていくと、山の木立の中にぽつんと。アルカリ性単純温泉。14時から夜中の2時まで年中無休でやっています。

内湯と露天風呂、さらにうれしいことにマッサージコーナーやバーまでついていて、湯上り後にビールでクーッ!でも、車で行くしかないので、運転の人は牛乳ですね。。真冬でも、温まった体に胡麻やチョコのソフトクリームも美味しかったです。

夜中に行くと貸切状態で、夜空の星を見上げながら最高!ライトアップされた木々の向こうに光る鹿の目が…なんてことも。



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