2006-06-01

2006/6/1(Thu) 青々と 剣に花が 咲く水辺

  あー、もう五月は行ってしまったというのに池のあやめは花盛り。今年は本当に花々が遅いこと。このみずみずしい緑の剣のような葉の間に繊細な花弁を広げて咲く紫の佳人よ!あやめと菖蒲が共生していて、お花をもらおうと鋏を入れるとかぐわしい香りがします。夕べは旧のお節句だったので月遅れの菖蒲湯に入りました。

 うちのあやめは四季咲きで、春・夏・秋・晩秋と3~4回咲き、よく「狂い咲き」と間違われます。しかもひとつの花芽に2~3輪づつぐらい交代で咲くので、美人長命ですね!


(2021/1/16追記)この投稿の花は、アヤメではなく、カキツバタでした。


2006-05-28

2006/5/28(Sun) 日光に 甘き雨降る 古道かな

 再び、おかみのたかみの好きな日光の風景です。これは東照宮の裏手、中世の道「滝の尾道」の近くの友人宅へ通じる道です。苔むした石垣に囲まれていつでもひっそりとしてしています。いまどき舗装をしていない道、水たまりは珍しい!梅雨の季節などは静かな雨に濡れて石垣の間から山草が顔を出します。まるで甘い雨を楽しむかのように…本当に雨の日光は素敵です。

ここ数日、さすがに雨好きな私もお天気のせいか忙しさのせいか少々ブルーになっていました。しかし5月25日は毎年滝の尾稲荷神社の大祭で、今年はみごとな五月晴れ。なおかつ私メのお誕生日でもあり息子から可愛いお花が届きました。ようやく元気が出てきたところです。



2006-05-23

2006/5/23(Tue) 瀬をはやみ 緑の嵐 岸辺行く

いつの間にか神橋の袖の山は、さみどりから濃い緑に変わりつつあります。本当に春の行くのが早かったこと!木々を揺らす風は初夏そのものです。金谷ホテルの下の大谷川河畔は私の大好きな日光の風景の1つです。こんなに大勢の人が見られる場所で、自然の形が残っているところは少ないでしょう。ぜひ足を止めて覗いてみてください。

水が白い波をたてて渦巻く流れの向こうには、いかにも岩魚がいそうなよどみがあります。国道を行き来する車の列とすぐ近くを泳ぐ魚たち。人も自然も、みんな一生懸命に生きているんですね。



2006-05-17

2006/5/17(Wed) ミシュランの 星の夜の 出会いかな

  フランスからのお客様です。なんとあの格付け星で有名なガイドブック、ミシュランのライターさんでした。今、日本を5人で手分けして地区別に探索されているそうです。この日も最初は高井家のことを取材していましたが、お話をするうちにすっかり意気投合して、政治の話や文学の話題で盛り上がってしまいました。

 クラスターさんは日本文学にも造詣が深く、谷崎や川端などもよく知っていらっしゃいます。日本の印象を深くレポートすることができる方だと感心しました。最近、外国のお客様も多く、田舎の料理屋でも語学の必要性を痛感します。拙い英語ながらも、こうして外国の方と国境を越えて普遍的なテーマでお話を出来ることをうれしく思った一夜でした。今日、輪王寺で延年の舞を見たあと東照宮の流鏑馬も取材してくださるそうです。Merci!



2006-05-14

2006/5/14(Sun) 悠久の 遺跡の国より 学び人

  カンボジアのアンコールワットの研究者と政府の方々が、日光の世界遺産を学びにいらっしゃいました。上智大学の交流プログラムの一環で、去年の3月に続き2回目です。前回は大雪。今日は雨で5月とは思えないほど寒い日になりました。皆さん暖かい国からいらして、びっくりなさったことでしょう。

 これから山内の「滝の尾道」という中世の古道を歩いたあと、世界遺産の社寺を見学。案内役は日光ユネスコ副会長であり修験者の原澤健太氏です。

 アンコールも日光も世界遺産の保全と環境の間で同じような課題を抱えています。開発と変動。その中で私たちがどう生きるべきなのか、と彼は説いていますが、この写真は美味しい翠園さんの昼食時なのでその緊迫感が伝わらなくてゴメンナサイ。



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