2006-07-04

2006/7/4(Tue) 抜け殻や あるじの生の かたちかな

  もう7月。夏本番です。朝、上空を見上げると赤トンボの大群が…いつの間にかどこからか湧いてきたようにいっぱい。昨日は池の周りでシオカラトンボも見かけました。こうして生き物たちは短い日光の夏に精一杯命を懸けているのですねー。

 この写真は去年のものですが、ちょうど羽化したばかりのオニヤンマが飛び立つ寸前でした。毎年、庭では佃煮にしたいほど大きなヤゴの抜け殻がたくさん。都会からいらした小さいお客様たちに差し上げると、夏休みの宿題にするといって喜ばれます。抜け殻の足が指にくっつく感触に、私も子供の時の夏の時間が懐かしいです。



2006-06-29

2006/6/29(Thu) 暑気払い 龍の手水の ひとにらみ

もう梅雨明け?と思うほど急に夏らしい日々が続いております。犬のラッキー君も水遊びが楽しみな季節です。さて、大工町にある浄光寺さんの山門の前には蹲があって、青銅の立派な龍が睨みをきかせています。お参りや散歩の途中で思わず冷たいお水をいただこうとすると、ぎょろりとした目玉で何か叱られそうな気分。きっと日頃の不信心を見透かされているような気がするのかもしれません。

でも、こうして写真で見るとユーモラス。まるで暑さにまいった龍さんが反対に水を吸い上げているように見えます。それにしても見事な龍ですね。いつごろの時代のものなのでしょうか…



2006-06-26

2006/6/26(Mon) 梅雨忘る 未知なる司法の 英語かな

  日光市国際交流協会とNSGG(善意通訳ガイド)共催でリチャード・イーストマン氏による講演会がありました。講義は英語、内容は「裁判外紛争解決―仲裁、調停に関して」というまことに難しい、しかもレベルの高い専門的なものでした。イーストマン氏は国際弁護士で日本と外国を舞台に活躍しています。私の友人の真理子さんのご主人でもあります。

 この日は両協会の会員が聴講生。皆さん英語は達者なのですが、初めて聴く法律の専門的なお話に必死に耳を傾けていました。これからもスペシャリストによる専門的な講演を英語で、というシリーズの第1弾。本当に田舎ではなかなか味わえない「智」のひと時に、久しぶりにワクワク(ヒヤヒヤ?)しました。



2006-06-21

2006/6/21(Wed) 日本の 子らの明るき 瞳かな

今日は東京の昭島市立拝島第三小学校の6年生の皆さんが、日本文化を学びに高井家を訪ねてくださいました。今年で4年目ですが、今年のテーマは「ゆばについて」・「日本の作法」についてです。

広間で畳の歩き方、おじぎの種類、座布団の前後、お箸の使い方など知っているようで知らない、でも知っておくと一生役に立つ、といった日本文化を学びながら、日光名物「生ゆばのおさしみ」を賞味。最後に茶道も体験しました。

印象的だったのは、第三小の皆さんの姿勢のいいこと!背筋が伸びて実に爽やか。こういう若い方達がこれからの日本を背負って世界に羽ばたいていくと思うと、頼もしいですね。



2006/6/21(Wed) 大石に 彫らるる遺産に 郭公の声

 日光市内の国道を上がってまいりまして、神橋のとなりの日光橋を渡ると、つきあたりの石段にこの大きな世界遺産の碑が見えます。神橋見物の賑わいを聞きながら、近頃この石碑の前で記念撮影をする人が絶えません。元栃木県知事の渡辺さんの揮毫で「日光の社寺」と刻まれています。本当にいつ見ても外国人が写真を撮っている…やはり世界遺産効果は大きいですね。

この間、梅雨の中にもかかわらず郭公が来て日光の風光明媚を誉め讃えておりました。「ニッコー、カッコー、ニッコー、結構!」??…いやはや出来すぎた話ですが…そこが日光の魅力ですなあ。じつに。



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