みんながお祭りに夢中になっている二荒山神社の境内に、人知れずそっと咲いている小さなすみれの花。
見物の人たちに踏まれないかと心配しました。
今日の日を待っていたかのような綺麗なすみれ色。
本当に小さかったですよ。
来年もまた会えるかな。
みんながお祭りに夢中になっている二荒山神社の境内に、人知れずそっと咲いている小さなすみれの花。
見物の人たちに踏まれないかと心配しました。
今日の日を待っていたかのような綺麗なすみれ色。
本当に小さかったですよ。
来年もまた会えるかな。
4月17日。弥生祭例祭午後。
二荒山神社の拝殿の奥の神様にもっとも近づいてお囃子を奉納します。
普段は社殿をつないでいる渡り廊下を上げて、ぐるっと拝殿を回ります。
お手伝いのため客殿にいたために、思いがけず裏の方から見物することができました。
羽織袴姿に山高帽をかぶった各町内の重鎮が、宮司さんにご挨拶していく古式ゆかしい様子は、なんとも言えない日本の伝統を感じます。
裃に日光下駄の若衆(わかいし)達も、腰上げをした着物姿の男の子達もまことにクールでした!
4月16日の夜。
二荒山神社の弥生祭の前夜。各町内から繰り出された花屋体が町の夕暮れに灯りをともし、お囃子の音があちこちから響いてきました。
高井家のある下本町は、何年か前から過疎化のため屋体を出せなくなってしまいましたが、西町4ヶ町の花屋体が、店のすぐ近くの四ツ辻で顔合わせをします。
お座敷のお客様もお囃子の響きにつられて見物に。
美しく着飾った少女たちが奏でる笛や太鼓・鐘の音は、やっとおとずれた日光の春の宵を彩り、なんとも言えない夢の中のひとコマのよう。
かつては賑わった下本町の通り、今は昔の子供たちの姿を思い出してしまうせいでしょうか。
4月14日。
池の方からククククという蛙の声が。
夜になると、玉を転がすようなモリアオガエルの鳴き声が聞こえてきました。
そうか。
今年の初鳴きは4月14日かー。
毎年4月10日頃に鳴き始めるのですが、ちょうど時ならぬ雪でびっくりして引っ込んでしまったのかもしれません。
次の日、暖かになった庭で、アケビの花が咲いているのに気づきました。
よかった!まだ寒い頃、枝を掃除してツルを巻き直した新芽を心配していましたが、たくさん花をつけました。
庭の花や生き物たち。
よく忘れないで季節を知らせてくれることに感謝。
この白い地球儀は、茶道で使う水指です。
先日、金谷ホテル歴史館のオープンの添え釜のお手伝いをした時に、お道具をいろいろ考えました。
プレオープンの日、ヘボン博士に関する大西教授の講演を聞いて、幕末に海を越えてはるばる日本に来たアメリカ人宣教師のご苦労から、ヒントを得て、選びました。
実は、この地球儀は今年の勅題の茶道具のひとつで、「本」の字に日本をあてて地球儀にした面白いものです。
ヘボン博士の助言で、日本で最初に外国人のための宿を開いた金谷ホテルは、日本のホスピタリティーの原点。
私たちは子供の時から日本が真ん中に位置する世界地図で教育を受けてきましたが、こうして改めて地球を見ると、アジア大陸の端っこにちょこんとくっついています。
水指の正面を日本にすると、お客様から見えるのは広い海。
よくまあ、あの時代にこの太平洋を越えて・・・。
日本のかたちをしみじみ眺めながらお茶をたてました。