この白い地球儀は、茶道で使う水指です。
先日、金谷ホテル歴史館のオープンの添え釜のお手伝いをした時に、お道具をいろいろ考えました。
プレオープンの日、ヘボン博士に関する大西教授の講演を聞いて、幕末に海を越えてはるばる日本に来たアメリカ人宣教師のご苦労から、ヒントを得て、選びました。
実は、この地球儀は今年の勅題の茶道具のひとつで、「本」の字に日本をあてて地球儀にした面白いものです。
ヘボン博士の助言で、日本で最初に外国人のための宿を開いた金谷ホテルは、日本のホスピタリティーの原点。
私たちは子供の時から日本が真ん中に位置する世界地図で教育を受けてきましたが、こうして改めて地球を見ると、アジア大陸の端っこにちょこんとくっついています。
水指の正面を日本にすると、お客様から見えるのは広い海。
よくまあ、あの時代にこの太平洋を越えて・・・。
日本のかたちをしみじみ眺めながらお茶をたてました。
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