2015-04-09

2015/4/9(Thu) 法華経に 耳を澄ませば 花まつり

 4月8日。花まつり。お釈迦様の誕生日です。

2階の広間に掛けてあるこの書は、大正十一年四月八日に

会津の衆議院議員中野寅吉先生の筆になります。

いつもお客様に聞かれて、なんとなく解説は出来ましたが、正確な読みはできなくて困っていたところ、ご祝儀でご来店された学芸員の方が詳しい解読をしてくださいました。


「礼讃

 栗山蕎麦

 苦離山の

 楚婆(そば)と聞くさえ

 嬉しきに

 名も高井屋に

 法華経の声

 (以下、漢文と思われます)

 時に大正十一年(一九二二)四月八日

 釈尊降誕の佳辰なり。

 予と愚息一郎日光東照宮廟に

 詣で、帰途高井屋に少憩す。

 偶(たまたま)黄鳥(※)

 一囀(いってん)、渓谷を起こす。すなわち

 この作あり。

 会津選出衆議院議員

   中野寅吉識(印)」


そして、さらにわかりやすく、現代文も送ってくださいました。


「(解説)

会津の衆院議員中野寅吉が子息一郎と高井屋(家)に立ち寄り、書いた書です。 ちょうど四月八日という釈迦の誕生日にちなみ、栗山を『苦離山(苦が離れる山)』、ウグイスの鳴き声を法華経にたとえたりしています。」


と教えてくださいました。

当時、栗山蕎麦の看板を掲げて蕎麦屋を商っていた高井屋(当時の屋号)には、多くの文人墨客が訪れましたが、店主はこの書をとても大切にして額装したそうです。

今年の4月8日は時ならぬ雪。

昨日まで鳴いていた鶯も静かです。

毎年、この日になると庭の梅の木に来た鶯の声を聞きながら、

まったく同じ情景に胸を打たれていました。

時代は変わっても、変わらぬお客様の粋なはからい。

誠にありがとうございます。

これから毎年、花まつりに鶯の声を聞くたび感謝申し上げます。



0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿