2008-07-16

2008/7/16(Wed) 夏のもの 四角の中に 松花堂

  ある日のお出前の料理。松花堂弁当と、他に料理が何品かお供しました。この松花堂という箱は、もともとは農家の種子入れだった器を、江戸時代に松花堂昭乗という社僧が小物入れにしていたそうです。それを「吉兆」の創業者・湯木貞一氏が、お弁当箱として見立てたところ大評判になり、今日では松花堂弁当というスタイルで、茶会の天心などによく用いられます。

 さて、お弁当は箱に詰めるので簡単かと申しますと、実は、これがとても難しい。季節のものをそれぞれの風味を大切に調和よく、しかもいちどきに盛り込む。さらに、それを損なわないように運ぶ…。毎回、修行です。



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