2013-09-08

2013/9/8(Sun) 新しい命は幾たび夏を超え

 昨日、おかみのたかみが池の周りで草むしりをしていると、耳の近くでバラバラバラバラ、とヘリコプターのような羽音が…。目の前を行くオニヤンマ。

見づらいかもしれませんが、写真をクリックしてよくご覧下さい。池の水面に急降下して、産卵を始めました!

浅瀬のカキツバタの根元に隠れて、パシッパシッと何度もタイガース模様の尻尾を水に打ちつけています。

ええ~っ。9月に産卵して、大丈夫?ヤゴになるころ10月になっちゃうよ。


例年7月のはじめに大きなヤゴの抜け殻をいくつも見つけるのですが、今年は天候が不順のせいか見つけられず心配しておりました。

産卵を目撃したのは私も初めて!

そうかー。この卵が孵化して幼虫になって、何年間か(たぶん3~5年?)泥や水の中で越冬して、夏の初めの早朝に殻から抜け出て、ふにゃふにゃしたトンボの赤ちゃんが刻々と黒と黄色の縞模様になって、青い空高く飛び立っていくんだねー。

そして、配偶者(?)と出会って、また新しい命を育むんだ。

じ~ん。


東京生まれの私が、毎日庭で発見する自然の出来事にいちいち興奮して感動するたび、九代目や大女将を大声で呼ぶと、

「へー、そうかい。」と当たり前のような返事。


あー。でも、嬉しいな。

小学生の頃、教科書で習った知識が実証されるのを体験できたのですから。50年近く頭の中だけにあったイメージが現実に。

まるで、パズルのピースがぴったりあったような達成感。


ところで、産卵を終えたお母さんヤンマはこのあとどうなっちゃうんだろう…。



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