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2008-04-01

2008/4/1(Tue) エイプリル・フールとはいえ驚いた

 今日から4月!新学期の始まりです。

と、思いきや、朝、日光市本町の窓の外は雪。

「雪だ~!」と叫んでも、みんなエイプリル・フールだと思って本気にしないみたい。高井家の庭も、せっかくふくらみ始めた花の蕾たちがふるえています。

 今朝、九代目は、滝の尾道の開山堂にて、「開山会」の儀式に参列。例年と違い、春の始まりとは思えない厳しい寒さの中でのお参りだったようです。

 明日は、輪王寺三仏堂において、いよいよ「強飯式」が執り行われます。これで、日光は一気に祭礼のシーズンに突入。霊気のパワー、自然の美しさ。ますます山が迫ってきます。



2007-08-19

2007/8/19(Sun) 霧雨や 幽幻の舞台 濡らしおり

17日、18日と輪王寺薪能が行われました。あいにく2日目の夕刻はミスト・シャワーのような雨。濡れた能舞台を一生懸命雑巾掛けするスタッフの方々です。ずっと続いた猛暑も、この涼しい雨で一息つけたのは良かったのですが、カッパを着ての鑑賞となりました。また、装束の保護のため演者は能面もつけずに紋付姿。でも、かえって能の所作をじっくりと見ることが。

毎年、輪王寺さんの薪能が日光の秋を運んで来ます。夏の終わりの境内で、暮れゆく空に響く蝉の声を聞きながら、かがり火が夕闇に映える時間までゆるりと浸る幽幻の世界。それを楽しみに都会のお客様はホテルまでとっていらっしゃいます。お天気を案じながらの開催はご苦労も多いことでしょう。



2007-06-03

2007/6/3(Sun) 日光の 朝露は知る 神仏習合

昨日は、輪王寺紫雲閣にて、NCIA(日光市国際交流協会)とNSGG(日光善意通訳ガイド)の共催で「日光山の信仰」について、教化部長様・浄土院ご住職の講演がありました。

国際化が進む中で、日頃外国の方々に日光を案内解説しながら、実は自分たちもその歴史について知らないことが多いという反省から、社寺の方に本物の日光について教えていただこうという企画です。

浄土院様のお話は、日光がなぜ信仰の霊山に選ばれたか、ということから始まりました。その理由として「風と光と水」。日光の自然の美しさをあげられ、神も仏も一緒だった古代からのその偉大さと日光山の歴史に感じ入りました。



2007-04-01

2007/4/1(Sun) 開山の 祖をしのびつつ 古道行く

  今日は4月1日。「開山会(かいざんえ)」です。奈良時代766年に日光山を開山した勝道上人の命日です。東照宮裏の古道・滝尾道入り口近くの開山堂で法要が毎年執り行われます。そのお堂に裏には勝道上人のお墓があり、苔に包まれてひっそりと静かに眠っています。輪王寺一山の僧侶の鮮やかな僧衣が、まだ枯れ木の深山に美しく、読経の声も厳かに響きわたりました。

 うららかな春の木漏れ日を浴びながら、滝尾道の散策はいかがでしょうか。神橋から滝尾神社まで片道1時間ぐらい。だれもいない史跡めぐりもまた格別です。

 明日はいよいよ強飯式です。



2006-11-02

2006/11/2(Thu) 雅なる 日光の午後 観楓会

今日は輪王寺境内にある逍遥園という日本庭園で、観楓会がありました。日光では、春の観桜会と並んで、紅葉をめでる行事は盛んで、社寺だけでなくいろいろな場所で行われます。今年の紅葉は遅い、早い、赤がいい、黄色がいいと、毎年ながら新たな気分で、その美しさに感嘆するのです。

輪王寺逍遥園は小堀遠州作といわれる回遊式の庭園で、ゆったりとした池の周りの楓も、とりどりに色づいてとてもきれいでした。

九代目はお出入り業者の会の幹事長なので、おかみのたかみは今日は大女将と一緒に「嫁姑そば」を売りました。この間まで「夫婦そば」と冷やかされましたが、今度はしょっぱいかな…



2006-07-20

2006/7/20(Thu) 一万の 献灯揺れる 三仏堂

  輪王寺の三仏堂(金堂)で16日の夜、1万本のろうそくをともす献灯会(けんとうえ)が行われました。日本青年会議所関東地区大会の催しでしたが、当日はあいにくの雨で時間ぎりぎりまでろうそくの灯を何回もつけなおしてスタッフの方達は大変。ようやく7時過ぎに雨が上がり、金堂の正面で輪王寺の若手僧侶11人による「声明」が披露されました。

 夏の薄衣に身を包み、夜の闇に浮かび上がった金色の光の中で静かに天台声明曲を唱和する僧侶たちの姿は、それは美しいものでした。各地から大勢集まった青年会議所のメンバーも、神聖な日光のオーラを感じてくださったでしょうか。



2006-04-02

2006/4/2(Sun) 大名も 頭を垂れる 強飯式

  「七十五杯、残さず食べろ!」と山伏姿の僧侶が大杯のお酒や三升の山盛りのご飯をもって大名役の受者に迫ります。この強飯式は有名ですが、案外地元の人も実際に見たことのある人は少ないかもしれません。私も初めて見たときは、その迫力にびっくりしました。http://www.rinnoji.or.jp/ちょっと写真を拝借。

 その強飯の儀の面白さもさることながら、前半の護摩焚きの儀式が厳粛で素晴らしいです。三仏堂の奥で一山の僧侶が唱える声明と暗闇の護摩の炎がとても神秘的です。

 おまけに式の後「縁起がらまき」といってお堂の欄干から福を撒きます。何年か前、うちにホームステイしていたカナダの留学生はビデオデッキが当たりました!姪はカラーテレビ!毎年4月2日強飯式のがらまきは節分より穴場です。これは内緒話。



2006-04-01

2006/4/1(Sat) 木霊聴く 法華三昧 開山会

  4月1日は日光山開山の祖、勝道上人のお命日です。滝の尾道入り口近い開山堂にはお上人の坐像が安置され、この日は輪王寺一山の僧侶や信者さんが集まり法要が執り行われます。

 勝道上人は日光という未開の聖地を開き、782年ついに男体山頂上を極めました。それ以来、男体山をご神体として神仏習合の時代が、明治の神仏分離令が出されるまで続きました。

 現代の世界紛争が宗教的な対立などから引き起こされていることを考えると、日光山の歴史と徳川幕府の平和から何か解決のヒントが得られないでしょうか?深山の精霊たちが僧侶の読経に耳を澄ましているように思えます。



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