2006-05-03

2006/5/3(Wed) 連休の 真ん中の日や 栗石返し

  毎年5月3日は「栗石返し」といって、東照宮・輪王寺大猷院の境内にある栗石を掃除する日です。旧日光市民が総出で、1つずつ石をひっくり返し、間に挟まった杉の葉やゴミを丁寧に取り除く御奉仕です。これがなぜかゴールデンウイークの真ん中の日のため、子供が小さい頃はお出かけ代わりに一緒に参加させましたが、今は少子化に加え、子供たちも部活動や塾で忙しいようです。

 おまけに掃除する範囲は何十年も同じでも、町内によっては過疎化や老人世帯の増加で人手がめっきり減ってしまいました。それでも善男善女が今年も栗石を返しています。日光の人はエライ!とお天道様もほめてくれているような…



2006-05-02

2006/5/2(Tue) 平らかな 世にも凛々しき 端午かな

高井家の端午の節句飾りです。蔵の中には鍾馗様など五月人形がたくさんありますが、この季節は忙しいこともあっていつもこの兜と弓・太刀だけしか飾れません。お雛様とは大違いです。しかも太刀は主人が子供の頃チャンバラごっこで壊してしまったので20年ぐらい前に新調したものです。

実は、毎年ありがたいことにこの菖蒲を届けてくださる方がいらっしゃいます。お里のほうから親御さんが送ってくださるそうですが、その方の眉目秀麗なこと!さぞかしご両親は彼の成長が誇らしかったことでしょう。その美青年も今はパパさんになっています。平和な日本に感謝しつつも、この花の紫色のみずみずしさを見るたびに男子の凛々しいお節句をうらやましく思います。



2006-04-29

2006/4/29(Sat) 明日は晴れ 青龍神社の 御供当番

  青龍神社の御供箱です。青龍さんは弘法大師空海が滝の尾・寂光を開いた時に弟子がご加護を祈って京都醍醐の青龍神を移し祀ったそうです。本町の氏神様ですが、東照宮・二荒山神社の大祭の前には晴天を祈って祈晴際が行われます。

 この御供箱は、昔から本町の各世帯が当番制で毎日お参りするため、お米を入れて青龍さんまで運びます。いつごろからの伝統なのか、今では誰も知っている人はいなくなりました。続いているのは下本町だけですが、最近は世帯数も少なくなり当番が廻ってくるのが早く感じられます。

 本当に日光ではあちこちにお社や石像があって、拝んでいるうちに1年があっという間に過ぎて行くようです。日光が神仏習合の聖地だといわれる由縁が、こうしたことからもよくわかります。



2006-04-28

2006/4/28(Fri) 水神や 蛙の声に 祈祷され

  明日からいよいよゴールデン・ウイークです。夕方、宇都宮からの帰り道、高速の向こうに浮かぶ美しい薄墨色の日光連山を見てお天気を期待しました。

 ところが、これは高井家の庭の水神様ですが、最近毎日蛙さんたちが雨乞いの合唱をしています。何年か前に近所の道路が整備され、川がコンクリートの暗渠になったせいか、うちの井戸もすっかり水位が下がってしまいました。先日は大騒ぎで井戸さらいまで頼んで何とか池の水を確保したところです。

 そういえば、今年の蛙は4月12日に初鳴きでした(去年は14日)。どうやら絶滅は免れたようでほっとしました。水神様、お天気も頼みですが、蛙さんのためにも….

何しろ水商売ですからよろしくね。



2006-04-24

2006/4/24(Mon) 日を限り 願掛けたしや 馬鹿な私

今日24日は還元山浄光寺の日限地蔵尊の大縁日です。このお地蔵様は期限付きで(つまり何月何日までに)合格・病気平癒などいろいろ祈願し、毎月24日は信者さんが遠方からもお礼参りをするという大変霊験あらたかなお地蔵様です。うちの子供も毎度お世話になりました。

実は、私は今日超ショックなことがありました。デジカメをメモリーごとゴミに出してしまったようなのです。バックアップが…さっそく日限様に行きました。これは違うカメラで撮りましたが、よく考えたら「馬鹿は死んでも治らない」ということは、いくら願をかけても無期限のものは無理だということですね。トホホ…



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