2006-04-04

2006/4/4(Tue) お馬車行く 近衛隊列 御用邸正門通り

日光田母沢御用邸正門です。皆さんが国道から入られるのは本来は通用門。高井家のある通りは今でこそ裏通りになってしまいましたが、もとは本町通りといって御用邸に通じるメイン・ストリートで、大正天皇の行幸啓の折には日光で一番間近に行列を見られる幅員の狭い沿道でした。

今の石田屋さん(日光甚五郎煎餅本店)の前は急勾配の坂だった為、いっせいに騎馬に拍車がかかると、蹄の音も高く、たてがみは風になびき、朱色に菊の御紋章も鮮やかに天皇旗は翻り、それは最高のドラマであったと聞きます。

今、御用邸正門通りをもう少し見直そうという声が地元の女性たちから上がり始めました。



2006-04-02

2006/4/2(Sun) 大名も 頭を垂れる 強飯式

  「七十五杯、残さず食べろ!」と山伏姿の僧侶が大杯のお酒や三升の山盛りのご飯をもって大名役の受者に迫ります。この強飯式は有名ですが、案外地元の人も実際に見たことのある人は少ないかもしれません。私も初めて見たときは、その迫力にびっくりしました。http://www.rinnoji.or.jp/ちょっと写真を拝借。

 その強飯の儀の面白さもさることながら、前半の護摩焚きの儀式が厳粛で素晴らしいです。三仏堂の奥で一山の僧侶が唱える声明と暗闇の護摩の炎がとても神秘的です。

 おまけに式の後「縁起がらまき」といってお堂の欄干から福を撒きます。何年か前、うちにホームステイしていたカナダの留学生はビデオデッキが当たりました!姪はカラーテレビ!毎年4月2日強飯式のがらまきは節分より穴場です。これは内緒話。



2006-04-01

2006/4/1(Sat) 木霊聴く 法華三昧 開山会

  4月1日は日光山開山の祖、勝道上人のお命日です。滝の尾道入り口近い開山堂にはお上人の坐像が安置され、この日は輪王寺一山の僧侶や信者さんが集まり法要が執り行われます。

 勝道上人は日光という未開の聖地を開き、782年ついに男体山頂上を極めました。それ以来、男体山をご神体として神仏習合の時代が、明治の神仏分離令が出されるまで続きました。

 現代の世界紛争が宗教的な対立などから引き起こされていることを考えると、日光山の歴史と徳川幕府の平和から何か解決のヒントが得られないでしょうか?深山の精霊たちが僧侶の読経に耳を澄ましているように思えます。



2006-03-31

2006/3/31(Fri) 遠い空に オゼットという名の娘 想像す

  池の水芭蕉が咲きました。夏が来~れば思い出す~、というのは尾瀬の話。高井家は春。そうです、実は日光は今まで冬だったのです。これからしばらく見頃です。まだ朝晩冷え込むのでどうしても緑の葉っぱが霜にやられる為、このように完璧な形の葉っぱは少ないです。ザゼンソウは間違って暮れに咲いてダメになってしまいました。

 ところで、子供の時長い間この歌を聴くたび「はるかなオゼット、遠い空~」だとばかり思っていました。青い目で金髪の娘さんのことを思い出す歌なんだと…

大人になってから日々真実を知る私。昔、所ジョージさんも月極駐車場を誤解してた、と聞いて安心したことがあります。



2006-03-30

2006/3/30(Thu) 律儀なる 生命めぐりて 春爛漫

  庭の池でクククーと鳴く声がするので行ってみると、ゲンコツ大の茶色い蛙さんが跳びはねて、産まれたばかりの卵。この蛙の卵は何年ぶりかです。

 毎年、高井家ではモリアオとシュレーゲルアオガエルが白い泡状のものを産卵します。彼らの声はコロコロコロと美しいので毎年楽しみにしているお客様もいらっしゃいます。例年鳴き初めは4月の10日前後。鳴くまでドキドキ絶滅危惧種。

 今年は桜も早いそうですが、蛙さんもつい浮かれて出てきたら寒さのぶり返しでお気の毒です。この茶色君の声はゲゲゲゲだったかな。ああ、自然界の偉大さに感動する季節。それに比べたら、おかみのたかみの悩みなんて小さい、チーサイ。



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