2006-03-05

2006/3/5(Sun) 水鳥は 雪に埋もるる 碑を知るや

 前日の湯の湖畔にて。去年、戦場ヶ原の湿原とともにラムサール条約に登録されたことを記念して建てられた石碑です。ラムサール条約とは、水鳥の生息できる湿原や自然を人類共通の財産として守り、かつ賢明な利用を目的とする取り組みです。日光はこれで、国立公園・世界遺産と並び3冠のタイトルを手に入れました。この日も美しい鴨の群れがこの碑のすぐ近くでゆうゆうと泳いでおりました。鴨さん、この大きな石が自分達を見守っていることはわかるかな?

 湖面は暖かいお湯に近いところは解けていますが、奥は凍って真っ白。まるで童話の「雪の女王」の世界です。今なら湯元まで道路に雪はなく、しかもこんなに冬景色を堪能できます。
 

2006-03-04

2006/3/4(Sat) 猿と聴く 湯元の つららシンフォニー

 今日は奥日光に行ってきました。中禅寺から戦場ヶ原を抜けて湯元まで。それはそれは美しい冬の午後でした。湖はどこまでも静かで、竜頭の滝のすそは時が止まったように凍りつき、雪原の白樺をすかして見える男体山はただ雄々と青空を仰ぎ…

 冬の日光はぜひおススメです。あたりには誰もいない、ということはあなただけのためにこの景色をとっておきましたよ!という自然のメッセージが聞こえてくるようです。

 湯元で軒のつらら達がキラキラ光って、まるでシンフォニー。「へーっ、きれい!」と感心して見上げていたら、隣に猿が来て「そーかい」と言いたげな顔でこちらを見ていました。いいな。いいな。日光って。


2006-03-02

2006/3/2(Thu) 宵節句 主は何処 桃の花

またまたお雛様の登場。今日はいよいよ宵節句です。高井家は19年前の娘のお雛様(写真)と47年前の主人の妹のお雛様を飾りました。ずーっと男子家系でしたのでそれより古いものはないそうです(なんと妹は100年ぶりの女の子!)。五月人形は蔵の中にいっぱいありました。

ところで、当の主は大学のスキー部の合宿で冬の間は山から下りてきません。お人形を飾ったのも実はお兄ちゃんでした。こころなしか、今年のお雛様は寂しそうです。でも、本当に寂しいのは子離れできない親のほうかも。「親の心子知らず」「かわいい子には旅をさせろ」…ことわざばかり浮かんで、やっと一句。
 



2006-02-27

2006/2/27(Mon) 雨の夜の奉行所からの注文

 元禄13年(1700)、西町に日光奉行所が置かれました。現在は史跡の石柱だけが立っています。ながいこと古河電工の倶楽部ハウスがありました。近年いつの間にか取り壊されましたが、ほとんど景観が変わらないほど緑に囲まれたひっそりとした日本庭園だけが残っています。お裁きの跡地なので様々な伝説が…

 20年ほど前のある雨の夜、この倶楽部に泊まっているゲストから予約が入り、今からすぐ当店へむかうとの電話でした。しかし、歩いて3分ほどの距離なのにいっこうにお見えになりません。不審に思って倶楽部に問い合わせると「お泊まりのお客様はいません」との返事。その時はいたずらかと思いましたが、後から考えると…とても昼間のこの雰囲気では想像できませんね。



2006-02-22

2006/2/22(Wed) 鳩の家族の安否

 今年も2階の軒下に鳩が巣を作りました。毎年雛がかえります。高井家にはいろいろな動物が季節とともにやってきます。寒い冬は屋根裏に何かが棲みついて、明け方の雪の上に梅の花のような足跡だけを残していきます。春から夏になると、庭で蛙・蝉・アゲハ・オニヤンマ達が生まれ育っていく様子は何度見ても感動ものです。自然てすごいですね。

  さて鳩さん一家ですが、昨日、朝起きると1階の窓の外に1羽の鳩が死んでいました。窓ガラスには正面衝突の後がくっきり。ということは、今ここで巣を温めている鳩さんはお母さんでしょうか?それともお父さん?帰らぬ家族を待っていると思うと…


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